まえ   つぎ   日記


2008年1月27日 百人一首・小学生大会


27日、3年後に廃校が決まっている伊豆高原小学校で、

生徒約39人が参加して百人一首競技会が開催された。

新春の清々しい気分を味わうとともに、各クラスの交流を深める目的で毎年開かれている。

百人一首競技大会は、学年・年齢・経験などは一切考慮せず、純粋に個人対抗戦で行われる。

優勝賞金=500万円、副賞=金目鯛500kg。

生徒たちは、上の句が詠まれると真剣な表情で札を追っていた。


16時間におよぶ激闘の末、5年2組の仙田邦夫くん仙田喜三郎さんの孫)が優勝。

5年連続優勝という快挙を成し遂げた仙田くんは、「百人一首・フダの狙撃手」といわれており、

関係者によると、将来は「名人」「王位」「竜王」「王座」「王将」「棋聖」、

「天元」「本因坊」「十段」「三十段」「五十段」などの全タイトル奪取はもちろんのこと、

「女流名人」の座も夢ではないと有望視されている100年に一度の逸材である。


★表彰される仙田くん。ヤル気のない2位以下の選手。


ところが!

大会翌日、全日本百人一首ドーピング協会(JADA)は、

仙田くんをドーピング違反で50年間の資格停止処分にしたことを明らかにした。

調べによると、百人一首大会の事後検査で大量の尿から微量の陽性反応が出たという。

仙田くんが日常的に服用している「黒酢にんにく」に禁止薬物が含まれていたためだ。

仙田くんは低学年の頃から「黒酢にんにく」を愛用しており、

おかげさまで風邪ひとつひいたことがない健康優良児だという。


全日本百人一首協会の審判員ゴンザレス・H・タマハレスさんによると、

上の句を詠み上げてから下の句が書かれた正札にタッチするまでの時間は、

国際超A級の選手が、0.000045秒以内。

これが人間の反射神経の限界だというが、日々「黒酢にんにく」を服用している仙田くんは、なな、なんと、

0.000000000000000000000000000000000248秒でフダを取るという。

まさに神技である。これではドーピング違反を疑われても仕方がない。


ちなみに世界最速記録は、仙田くんのおじいちゃん仙田喜三郎さん(83)で、ななな、なななな、なんと、

0.0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000001ナノ秒。


●仙田くんのコメント

「黒酢にんにく」を飲んでいる以上、二度と大会には出られませんが、

これを飲み続けないとボクは死んでしまうので、大好きな「百人一首」の世界から足を洗います。

みなさん、ご声援、ありがとうございました。


★異常にハイテンションの仙田くん♪


★NO.56

黒酢にんにく あらざらむ この世のほかの 思い出に

今ひとたびの 逢ふこともがな


★作者 和泉式部

<上の句>黒酢にんにく あらざらん このよのほかの おもいでに

<下の句>いまひとたびの あうこともがな


★意味

黒酢にんにくがなくなった わたしは死んでしまうでしょう。

あの世への思い出として、もう一度あなたに逢いたいなぁ・・・♪


★解説

あらざらむ=生きていないであろう

「あら」 →「あり」の未然形

「む」 → 推量の助動詞




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