●2008年1月4日 書き初め大会
新年の決意を一筆入魂 伊豆半島で書き初め大会
4日、伊豆の各地で書き初め大会が行われた。
伊豆半島は「筆ペン発祥の地」として名高いことから書道に親しむ人が多く、
正月ともなると全市町村挙げての書き初め大会が開催される。
参加者は主催者発表で135万人。伊豆の人口の約8割にあたる。
新春恒例の大イベントだけに書き初めを楽しみにしている家庭が多い。
とくにお年寄りの多い伊豆高原では、他に楽しみが少ないこともあり、
ほとんどの老人が遅くとも8月中には書き上げてしまうという。
5年後に廃校が決まった伊豆高原小学校では、全校生徒54人が、
「菩薩」「減量」「脱小学生」「有権者の声」「日経平均」といった子どもらしい抱負や夢を書いた。
県外の学校では、学年ごとの課題や自分の決意などを書き上げるが、
ここ伊豆高原小学校では、そんな野暮なキマリはない。
仙田喜三郎校長(83)の自由な教育方針により、何を、どのように書いても良いことになっている。
また毛筆が難しい1〜3年生は、鉛筆やクレヨン、サインペンなどを使う。
1月4日午後。
書き初め大会にふさわしく琴の音色が流れる体育館で、飯島百合奈さん(6年)は「楽しい酒屋・やさしい心」と一筆。
家族や下級生に優しく接しようとの思いを込めた。
何事にも前向きに取り組みたいという同級生の藤原アケミさんは「戦う!」と丁寧に書いた。
仙田校長は「伸び伸びと書いた夢や目標がかなうように、元気よく学校生活を送ってもらいたい」と目を細めていた。
★2008年・書き初め大会作品紹介