若いときは、毎日が夏休みだったら、さぞかし楽しいだろうと思っていたが、 よく考えたら、夏休みなんてものは、 暑苦しくて、へんにドラマチックだけど、実は安っぽくて、 それでいて色々と切ないことがあったりするわけで…。 そんな日々が連続したら、それはそれでツラすぎる。
で、最近は、 ずうっと「春休み」だったらいいのにと思うようになった。 やるべきことをやり終え、何かを卒業した人間が、 新しい世界へ向かうための「春の休み時間」。 冬を乗り越えたすべての動物が、花陰でほっと息をつく、春休み。
3月と4月の狭間で少し浮き足立っている人々の肩に、 人の情けをたっぷり含んだ甘い桜雨が降り注ぐ。 つくづくナイスな季節だと思う。
薄墨色と淡い桃色が仄見える春休み。 秋とはまた違った滋味深い季節だ。
大きく跳ぶために、ぐうっと屈み込んでいる3月のキミたちを見ていると、 なんだかこっちまで、うれしくて、おぢさんも血が湧き肉が躍り出す。 おめでとう、リョウくん。 ファイトだ、しゅんクン。
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