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●3月22日
いやなヤツが去っていく。 隣の別荘の住人が建物を売却するらしい。 連休や夏休みくらいしか利用しない50代前半の夫婦。 会えば挨拶ぐらいする程度で、とくに親密というわけではない。 たまに遊びに来てもどこかへ出かける様子もない。 かといって雑草だらけの庭を手入れするのでもない。家に閉じこもって外へ出てこない。 聞けばどこかの役人とか。私とは肌合いの合わない人だ。
私の偏見だろう。だが彼は雰囲気からして、つまらないヤツだ。私には、わかる。 家を売却する理由は知らない。そんなことは、どうでもいい。問題はゴミ捨てだ。 庭の一部を家庭菜園に利用していた彼は、不必要になったマルチ用の黒いビニールを、目の前の雑木林にまとめて捨てた。 枯葉や小枝ならともかく、あれは永遠に腐らない。 家を売ったらあとのことは知らん顔。そういうつもりか。この木っ端役人。
「あんたが捨てたビニール、片づけてくれ」。彼は言う「さあ、捨てた記憶はないんですが…」。平気でウソをつく。 マジメそうな顔してウソを言う。責任を回避する。とりあえず当面の問題をやり過ごそうとする。役人の典型。 敵がそう出るなら行くぞ。久々にヤクザの脅し口調でいく。徹底的に脅しまくる。怒鳴りまくる。 自分でも小気味いいくらい追い込んでやった。 すると先ほどのすっとぼけた調子はどこへやら、あわててビニールを回収し始めた。 デブデブに太った奥さんまで飛び出してきて、這いずるようにビニールを集めている。バカ夫婦。トットと立ち去れ!
うそつきチューリップと白のアネモネ。 騙された。深紅のチューリップを植えたはずが、ピンクの花が咲いた。 我が家ではチューリップはすべて白。で、白を引き立てるために赤チューリップを10本ほど植え込んだ。 ラベルは確認した。間違いない。その咲いたピンクがまたエゲツない色合い。最低の色。 咲いた翌日切り捨てた。これは文句の言いようがない。二度とあそこからは球根は買うまい。 ビニールゴミ事件とピンク・チューリップ。私の小さな怒りを鎮めてくれるのが、アネモネの白い花。 プランターにまとめて20球植えた。次々と花が咲いている。清々しい白。 最近は白といってもクリーム系だったり、オフホワイトだったりして、純白は少ない。 眺めてると、ほっとする。たぶん、自分とはかけ離れた、あまりに純粋な色だから、うれしいのかな。
しゃぶしゃぶと花見客。 3月は風が強い。花嵐。突風が吹くなかでも花見客は繰り出す。 桜の下、バーベキューなら驚かないが、なんとシャブシャブを食べていたグループに出くわした。 中年のグループ。あまり美味しそうな顔してなかった。斬新だけどね。やたら乾杯ばかりしていた。
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