まえ  つぎ 日記INDEX

6月4日


女王・高村薫、5年ぶりの新作。

私は「模倣犯・宮部みゆき」の100倍この人を買っている。
「模倣犯」ごときありふれた事件を題材にする人ではない。
手元に届いた分厚い上下巻。第1ページを開くのが楽しみだ。
この本は高村薫が5年の歳月をかけて紡ぎに紡いだ言葉の粒子で輝いている。

★「晴子情歌」腰巻きコピー
母という名の壮大な海に息子は漕ぎ出した。
新しい小説の沃野を拓くために捧げられた5年の歳月。
北洋漁船に乗り込む青年のもとに、母・晴子から大量の手紙が届き始めた。
自らの半生を告白するその手紙には、若き日の母がおり、
近代日本の忘れかけた履歴が刻印されていた。
見知らぬ母の姿に激しく戸惑う息子…。母とはいったい何者なのか。


藤原伊織「蚊トンボ白髭の冒険」
いま、ミステリー小説の世界では日本一であろう。
前作「てのひらの闇」で男たちを泣かせた彼が、こんどは一変。
蚊トンボ白髭とともにハードボイルドな世界に挑戦した。
おもしれー。読み出したら寝られない。藤原伊織を読まずして、死ねるか。

●映画「少林サッカー」も、観てね。



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