●11月28日 映画いろいろ
かんら、かんら、高笑いだぜ。もう大丈夫だ。どんなDVDでもレンタルできる。
「ツタヤ・ディスカス」の会員になると伊東店に入荷しない佳作や小品はもちろん、
古い古い邦画だろうが何だろうがレンタルできる。よしっ。
しかも自宅まで直接お届け。うしし、うしし、うしし♪
さて、うーさんの映画感想の熱烈な読者からお叱りのメールを多数いただいている。
全然、感想を書かないじゃん! by映画ファン
すんません。私の感想なんか参考になるんでしょうか。
たかびーで、独善的で、狷介。
ありがたいことです♪ ご期待にお応えして久しぶりに「映画感想」を更新します。
あれから数限りなくいろんな映画を観ましたが、憶えてるのだけを少し。
●「アフガン零年」★★★★☆
アフガニスタン。悪夢のタリバン政権下。祖母と母と娘がいる。父と兄は戦死した。
タリバンは女性をことさら蔑視差別する。
労働や教育はもちろん、病気になっても治療を受けることすら許さない。
少女が家計を支えるために少年のフリをして働きに出る。
タリバン兵士に見つかれば銃殺または手足切断。
毎日、怯えながら働く少女は言う。男になれたらいいのに。
祖母は言う。虹の橋を渡ると少女は少年になれるんだよ。
でも、その虹はこの国にはないんだ。
日々の恐怖から初潮が訪れた少女、下半身血だらけになって逃げるシーンは圧巻。
ドキュメンタリーを観ているようだった。救いのない時代を生きるリアルな人々。
旧ソ連、アメリカ、アフガニスタン、タリバン、400万難民、
アルカイーダ、オサマ・ビンラディン、9.11。
少女が笑顔で虹をくぐり抜けていくラストシーンを撮影したが、
監督はここをすべてカットしてしまい、映画は少女の泣き声で終っている。
自由のない国は世界にゴマンとある。虹のない国もたくさんある。これが現実だ。
2001年12月、タリバン政権崩壊。
●「キッチンストーリー」★★☆☆☆
1950年代初頭の北欧。ノルウェーの田舎に住むひとり暮らしの老人の元へ、
「独身男性の台所での行動パターン」を調査しにスウェーデンから調査員がやってくる。
絶対に交流したり会話してはならないというルールを破って、
老人の誕生日にケーキを食べ酒を飲む。老人と中年男の不思議な邂逅。ほのぼの。
やがて老人が可愛がっていた農耕馬が死に、老人も死ぬ…。
1950年代北欧の冬景色と独り暮らしの老人。このシチュエーションで満足です。
●「ウォルター少年と夏の休日」☆☆☆☆☆
かつては壮大な冒険を繰り広げていたという2人の老人と、
聡明だが母親の愛に飢えた14歳の少年の心温まる交流だってさ。
こういう映画は子役があきれるほどウマイはずなのに、残念!
あのロバート・デュヴァルも、すっかり好々爺になっちゃって。
マイケル・ケインはミスキャストですね。いかにも「ハート・ウォーミング」だもん。
●「トスカーナの休日」☆××××
全米で200万部突破のフランシス・メイズのベストセラー小説の映画化。
トスカーナーの美しい風景の中で傷ついた心を癒していく主人公 。
ふーん、それがどうした。
●「カレンダーガールズ」★☆☆☆☆
おばさんたちがヌードカレンダーを作るという実際にあった話ですが、
実話の力に寄りかかりすぎて映画としては冗長。
熟女ヌードがお好みの方は、どうぞ。
●「みなさん、さようなら」★★☆☆☆
残り少ない人生を謳歌する男と彼を支える家族や友人。
監督はカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したカナダの巨匠ドゥニ・アルカン。
ベテラン俳優レミ・ジラールが偏屈な病人に扮しシリアスな題材を笑い飛ばす。
死を題材にした映画は好きですね。生と同等に意味のあることだから。
●「真夜中の銃声」☆××××
いまどきサマセット・モームの原作を映画にするセンスが古い!
ショーン・ペン、なんだかつまらなそうに演じてました。
●「スターシップ・トゥルパーズ」☆☆☆☆☆
ロバート・A・ハインラインの小説を映画化したSFアクションの続編。
前作で迫力満点VFXを手掛けたフィル・ティペットが監督を務めている。
敵地で激戦を展開する部隊に、さらに進化した新種のバグズが襲いかかる。
殺しても、殺しても、殺しても…。観ていて疲れた。
「エイリアンVSプレテダー」を観たい。
●「21グラム」★★★☆☆(デルトロにおまけ)
知らない者同士、女1人と男2人がひとつの心臓をめぐり引き合わされていく。
時間軸を交差させながら展開する衝撃の人間ドラマ。
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ。
傷ついた3人、つねに微妙に揺れている手持ちカメラの映像、魂の重さ21グラム。
過去と現在がくるくる変わるので戸惑ったけど、おもしろかった。
ショーン・ペンがいい! ベニチオ・デル・トロは、もっといい!
●「24-シーズン3 1.2.3.4.5.6」☆☆☆☆☆(6まではネ)
のんびり始まったシーズン3はバイオテロ。
ジャック・バウワーの顔もすこし見飽きたかな。いや、ぐわんばれ、バウワー!
●「ワイルドレンジ」★★☆☆☆(西部劇におまけ)
ケビン・コスナーが十数年ぶりに製作・監督・主演の3役を務めた本格西部劇。
町を牛耳る悪人とカウボーイたちの死闘を
正統派のアプローチで描き全米でロングランヒットを記録。
ラスト20分間以上にわたって繰り広げられるリアルな銃撃戦が見もの。
ケビン・コスナーは「フィールド・オブ・ドリームス」と「ダンス・ウィズ・ウルブス」が良かった。
●「ブラザー・フッド」☆☆☆☆☆
『シュリ』のカン・ジェギュ監督が、
朝鮮戦争を舞台に兄弟愛を描くヒューマン・ドラマ。
徹底的な時代考証の上に再現された戦場はリアルで臨場感あふれる。
韓国の人って、やっぱ、血が熱いんだね。
靴屋になりたかった兄さん、ありがとう。by 弟
都知事のアニキも、よろしく♪ by 裕次郎
●「シルミド」☆☆×××
死刑囚31人がシルミ島に集められ、金日成を暗殺するために、
殺人マシーンへと仕立てあげられていく悲劇を描いた実話の映画化。
これ、韓国版Vシネマですか?
●「グッバイ・レーニン!」★★☆☆☆
東ドイツ。病気の母親のため必死で「まだ壁がある」フリをする息子。
ドイツアカデミー賞9部門受賞。
同一民族を分断する国境悲話という重いテーマを軽快に描いていて好きですね。
●「華氏911」★☆☆☆☆
ブッシュ再選に失望してアメリカを捨てるインテリが数多くいるらしい。
お前たちは単なる逃亡者だ。へん、しゃらくさい!
●「ドーン・オブ・ザ・デッド」★★☆☆☆
大ヒットホラー『ゾンビ』を現代版にリメイク。
原因不明の“病原体”によりゾンビと化した人々と、
巨大ショッピングモールに逃げ込んだ生存者たちの壮絶な死闘を、
スリルとブラックユーモアを交えながら描く。
監督はCM界出身のザック・スナイダー。
ぐえっ、ぐえっ、エゲツない。きたない!
クサい! ほげっ! うぎゃっ! げろっ!
サラ・ポーリー「死ぬまでにしたい10のこと」。11番目はゾンビとの死闘です。