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8月23日 アニマル浜口親子の不憫

みっともない! 無様だぜ、アニマル浜口! 人生、気合いだぁぁぁ? 笑わせるなよ!

娘を応援する親の気持ちはわかる。よく、わかります。やたら娘に気合いを入れる父親。

だけどね、そういうのは親子二人だけの場でやってほしい。

自宅奥座敷とか、玄関とか、台所とか、屋根裏とか、あるいは電柱の陰で。

どうしても試合直前に気合いを入れたいなら、こっそり体育館の裏に呼び出して…。

みんなの前で、カメラを意識しての「気合いだぁ!パフォーマンス」はやめなさいよ。

レスリング女子72キロ級・一次リーグ。

試合前からギャーギャー派手に騒ぎまくるアニマル浜口。

初戦の相手、アメリカのコーチからクレームが付いた。

あんた、うるさいよ! 

うちの選手が集中できないじゃないか。静かにしてくれよ。

レスリングの選手は、キミの娘だけじゃないんだ!

そんなことで静かになるアニマルではない。興奮度120%、パワー全開!

激しいアクションで応援する。取材カメラをなぎ倒す。大声で叫びまくる。

攻めろ、攻めろ、逃げるな、京子! 押しつぶせ、京子! 

アメリカとブルガリアには勝ったが、つづく準決勝で中国選手に敗れた。

この試合でもアニマルは暴れた。叫び倒した。絶叫につぐ絶叫。目が血走っている。

この試合でちょっとした得点掲示ミスがあったが、明らかに浜口京子は負けていた。

しかし、アニマルは怒る怒る! お前は負けていないぞ! 判定疑惑だ! でたらめだ!

父親は手を振り上げて絶叫し、ついには武装した警備員ら数人に取り囲まれた。

母親の初枝さんが「お父さん、もういい。静かにして!」と夫を大声でなだめた。

外人記者たちはアニマルのあまりの剣幕に鼻白み恐れをなして、そそくさとその場を立ち去る。

浜口京子は敗れた。残念だ。しかし、試合終了後も敗戦に納得しない浜口京子は、

審判が相手選手との握手をすすめても、それを無視して客席の父親に助けを求める。

なんて、親子だ! いいかげんにしろよ!

掲示ミスはあったにせよ負けたんだろ。だったら潔く敗戦を認めなさいよ。

「強い自分」に勝った「もっと強い中国の選手」と握手をして、その勝利を称えてあげるべきだろう。

負けてなお審判でもない父親に助けを求める娘、なんてこったい!

父娘鷹が聞いてあきれる。気合いの入れどころ、間違えてる。

試合に負けたからって、観客席にいる父親に助けを求めたアスリートがかつていただろうか。

いない! いるわけがない! 幼稚園の運動会ならまだしも。

自分の娘しか目に入らない父親、そんな父親を全宇宙だと思っている娘。いびつな親子。

メダルしか見えない哀れな父娘。見苦しいメダル崇拝父娘。

いやなものを見てしまった。



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