まえ  つぎ  日記INDEX
●1月19日 水曜日の夜は


通称・オヒョイさん=藤村俊二。昔から好きだった。

ずば抜けて洒落者で、人当たりが丁寧で、力まない努力家。

軽妙洒脱が服を着ているような人だ。

やがて年を取ったら、オヒョイさんになりたいと思う。


もっと老いてからは、この人になりたい。この人以外に考えられない。笠智衆

そう、寅さん映画でおなじみだった御前様。 ← 注:「午前様」は帰宅が深夜零時を過ぎること。

小津安二郎映画の常連で、独特のマで話す言葉のひとつひとつが、温かな哀愁を帯びている。

小春日和のごとく穏やかな風貌、柔和な声、芯のある男っぽい気品。

トガッたところがどこにもない円熟の人。かくありたい。


とりあえず59歳までは、いまの自分が好きなので、このまま行って、

60歳〜74歳までは「藤村俊二」になり、75歳からは「笠智衆」に変身したい。しゅわっち!

そして、そして、そして、願わくば年齢差20歳くらいの嫁さんと仲良く暮らしたい。

縁側でお茶を飲み、虎屋の羊羹を食べ、庭の花を飾り、

早足で散歩をして、誰よりも早く一番星を見つけ、

夕焼けを眺めながら嫁さんといっしょに風呂に入り、背中を流してもらう。

風呂上がりは、マルチビタミン2錠、雪印「ぎうにう」コップ2杯、

青汁1杯、ヤクルト1本、黒酢など。

さらに、スタイリッシュボディ・スパークリングジェルで、

なめらかでスッキリとしたボディラインをつくり、

さらに、さらに、これでもかと薬用アランテを頭頂部になすりつけ、

頭皮が真っ赤になるくらいマッサージをする。

まだ、あきらめては、いない!

野菜と魚が中心の質素な晩飯を食べる。大好物の卵焼きも食べる。

納豆も食べる。ヒジキも食べる。

毎週水曜日は「トリビアの泉」を見て、へぇ〜!ボタンを叩きまくる。

午後10時。大きなダブルベッド(リモコンで回転する)で、カノジョに腕枕をしてもらい、

ああ、極楽じゃ、極楽じゃ♪とか言いながら、

若い日々のあれやこれやを思い返しながら眠ります。

あ、忘れてた。「若い嫁さん」に、おやすみのキスを♪

ちゅっ


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