●2005年11月11日:ふざけるな!
私は実年齢より、はるかに若く見える。
散歩をしていると、近所の老人から、あなたは30代でしょ?
もしかして20代後半かな? なんてことをよく言われるわけで。
ンなわけねーじゃん♪
そりゃ確かに日々お肌のお手入れは欠かさないし、規則正しい生活を心がけている。
睡眠は8時間以上たっぷり。毎日それなりに運動もしている。
つまり、お金のかからない自己投資をしているわけで。それも惜しみなく。
元々、外見なんてどうでもいいとさえ思っている。清潔ならば。
世間では「外見こそ、その人そのもの」とか言うけれど、
男が勝負するのはもっと別のところにあるはずだ。古い? 古くたっていいさ。
外見しか見ようとしない人とは、ちょー上っ面の接し方をするだけだ。
いや、そんなヤツとは、つきあわない。
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ところが!
「LEON」とかいう雑誌が「かっこいい、ちょいワルおやじ」を提唱して、
巷の軽薄オヤジから喝采を浴びているらしい。
偶然、LEON編集長をテレビで見た。あの服装、見た? 笑っちゃうよ。げらげら。
バブル真っ盛りの頃、あんな雰囲気のギョーカイ人が腐るほどいたなー。
仕事とはいえ、あのトシで、あのかっこう。気の毒で仕方がない。
まあ、他人のすることをとやかく言っても虚しいので黙るが、
最近、こんなことまで言い出した。
ハゲをコンプレックスに思わない「ポジティブはげ」のススメだって。
けっ、言ってろよ!
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その点、近所の仙田老人は、カッコいい。83歳。
別にオシャレというわけではないが、こざっぱりとして、スッキリしている。
いわゆる垢抜けた印象。何より姿勢がいい。
服装をどうこうするより、オヤジたちには背骨を伸ばせと言いたい。
スタイルばかり気にするのではなく、まず体脂肪を減らせと言いたい。
仙田老人は土性骨みたいな太い芯がある。彼の精神的な床柱はピカピカだろう。
80歳を越えた老人とは思えない溌剌とした豊かな表情、淀みないしゃべり方、
次々と繰り出す、きついシャレ。辛口の批評眼、甘口のまなざし。
彼は声が大きい。堂々と話す。声が通る。滑舌がいい。
大きな声は、大きな明日を呼び込むのかもしれない。
外見やスタイルという表面上の見栄えなど気にもせず、
まったく違う次元で生きている仙田さん。
密かに拍手!