まえ  つぎ  日記INDEX

2005年12月10日:読書:フロスト警部ほか


最近、コレと言って読みたい本がないので、古い文庫本を引っ張り出して読んでいる。

おなじみ「フロスト警部」シリーズを3冊、あっというまに読破した。

クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」。

3冊ともとても分厚いが、寝るのが惜しいほどおもしろい。

破天荒で、しょぼくれた、冴えない中年刑事というキャラクターが、

なんとも愛しいほどに魅力的だ。

スケベで、カンに頼った捜査はいい加減で、書類仕事はまるでダメ。

そのくせ、実によく働く。がむしゃらに働く。ほとんど寝ない。

薄汚れたコート、えび茶色のマフラー、下品きわまるジョーク。

フロスト警部シリーズを未読のあなた。読まずに死ねませんよ。

3冊とも「ミステリー大賞の第1位」に輝いたのはダテじゃない。

高村薫「新リア王・上下」

保守王国の崩壊を予見した壮大な政治小説、3年の歳月をかけてここに誕生!
父と子。その間に立ちはだかる壁はかくも高く険しいものなのか。
近代日本の「終わりの始まり」が露見した永田町と、周回遅れで核がらみの地域振興に手を出した青森。
政治一家・福澤王国の内部で起こった造反劇は、雪降りしきる最果ての庵で、
父から息子へと静かに、しかし決然と語り出される。『晴子情歌』に続く大作長編小説。

★書籍データベースより


船戸与一「蝶舞う館」

大地の精霊たちの声が聴こえる。戦え、と。
船戸与一が初めてベトナムを描いた、圧倒的長編小説!
日本人有名歌手の誘拐。犯行声明で名指しされた元ジャーナリスト。
民族解放戦線に「呼び出された男」が、ベトナム戦争の激戦地で見せつけられる途轍もない現実!
おまえは「行動者」たることを選べるのか?
戦いの傷が癒えないアジアの人々と、戦いを知らない日本人に捧ぐ。
魂を揺るがす大傑作!

★書籍データベースより

丸山健二花々の指紋生きるなんて」。

最新作は貝の帆新潮社

新たな物語世界を拓く、圧倒的な1270枚! 作家デビュー40周年記念作品。 
うだつのあがらぬ郵便局員の父親に、家出を繰り返す中学生の娘、徘徊癖のある老人に、
十六年ぶりに妊娠した35歳の母親。海辺の田舎町に住むそんな一家の隣に謎の美青年が引っ越してきた。
とたんに退屈な平和は失われ、狂おしい恋心が渦巻いて……。
母親の胎内に宿った魂が見守る十月十日(とつきとおか)のドラマを描く渾身の巨編。

児玉清・書評 ★立ち読み

また買ってしまった。うひゃ。



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