まえ  つぎ  日記INDEX
●2005年12月18日:月と金星


暮れ六つ。

真東に昇り行く寒月。真西に沈み行く金星。

寒月は水平線の金星は地平線の10cmほど上に留まり、

それぞれ意味合いの違う光りを放っている。

月と金星の真ん中に立つ私は、こう言った。

できることなら手をつないでみれば。きっと楽しいよ。

すると寒月と金星は私の声などまるで無視してこう言った。

よく眠り、よく歩き、日々を大切に生きよ。

まもなく金星は静かに天城山の向こうへ消えて、

月が真冬の夜の支配者となった。

月と金星、暮れ時の一瞬の出会い。



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