●4月30日 鯉のぼり
甍(いらか)の波と雲の波 重なる波の中空を
橘(たちばな)香る朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり
開ける広きその口に 舟をも呑まん様(さま)見えて
ゆたかに振るう尾鰭には 物に動ぜぬ姿あり
百瀬(ももせ)の滝を登りなば たちまち竜になりぬべき
わが身に似よや男子(おのこご)と 空に躍るや鯉のぼり
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昨日、連休初日の伊豆をドライブした。あちこちで鯉のぼりを見た。
新緑の季節、薫風に乗って悠々と泳ぐ鯉のぼり。
若緑の風に光る五色の吹き流し、真鯉と緋鯉が、気持ちよさそうに泳いでいる。
真夏のごとき気温に驚いた揚げヒバリが高くひと鳴きすると、
のぼり竿の先端では、矢車が負けじと景気よくクルクル回り、4月の異常な暑さを攪拌する。
やがて竜になる鯉は、たちばな香る朝風のなかで、平泳ぎをはじめた。
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バカでかい鯉のぼりもあれば、マンションのベランダで泳ぐ小さな鯉のぼりもある。
それはそれで微笑ましいわけで、子供を思う親心に大小はないわけで。
でも、笑ったのは、↓これ。玄関ドアに貼られたシール。うぉい、うぉい!
★鯉のぼりシール新発売! 各種サイズあります。
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中国は黄河の上流に龍門という滝のごとき急流があり、
そこを登ることのできた鯉だけが龍になれる、という故事がある。
いわゆる、これが登竜門。
人生の流れの中で遭遇する数々の難関を、
鯉のように突破して立身出世してほしいと願いを込めて、鯉のぼり。
あまたの少年が逞しいドラゴンをめざして泳ぎ始めている4月です。
って、↓の写真、どうよ?
金色の鯉に乗った少年、ジョー・みちる。