●2005年6月23日:炎のジプシーブラス
久々に少し興奮した。あまり期待しないで観たのが良かったのか。
ルーマニア北東にあるゼチェ・プラジーニ村。人口400人の地図にない村。
この村へ行くには、近くに駅がないので、このへんだろうとアタリをつけて、
適当な場所で列車から飛び降りる。運が良ければ村まで辿り着ける。
そんな隔絶の地に世界最速最強と言われるジプシーブラスバンド
「ファンファーレ・チォカリーア」のメンバーが住んでいる。
映画のタイトルは「炎のジプシーブラス 地図にない村から」。
ある日、その小さな村にドイツ人ヘンリーがやって来た。
音楽が大好きなヘンリーは、村のブラスバンドに出会い、スピード・テクニック・パワーに大感動。
貧しい暮らしを続ける彼らに対し、自らマネージャーを志願する。
ジプシーブラスバンド「ファンファーレ・チォカリーア」を誕生させ、世界に飛び出していく。
「ファンファーレ・チォカリーア」を追った音楽ドキュメンタリーですが、
あの演奏には驚きましたぜ。だって管楽器が弦楽器のように聞こえたりして、
いまさらながら管楽器の迫力と、意外なほど繊細な響きに、びっくり仰天。
なかでも腹にズンズン来るチューバの重低音が素晴らしい!
映画自体はキューバの「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」に似ているが、
こちらは、もっと泥臭く、もっと迫力に充ち満ちている。
管楽器がお好きな方にはお薦めします。CDも発売されてますよ。
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もう一本、気になる封切り映画がある。
低予算で作られた海洋恐怖映画「オープン・ウォーター」がスゴイらしい。
総予算1500万円以下、上映時間79分間だが、某映画評論家いわく、
つめこまれたエンタテイメントは、その100倍の製作費の映画にも劣らない。
ストーリーは単純明快。←ここがキモですね。
休暇でスキューバダイビングに出かけた若いカップルが、海面に浮上したところ、
いるはずのボートがいないという悲劇である。
ツアー客の人数を間違えたボートが、彼らを置き去りにして帰ってしまった。
さあ大変! ここは海のど真ん中、しかも悪いことにその海域はサメの生息地だった。
そこから先は、ただただ海に浮かぶ二人の会話劇。
次から次へと困難と恐怖が二人を襲う。襲いつづける。とことん!
上映時間が79分間なのは、それ以上この緊張感に観客が耐えられないからだ。
どうよ、どうよ? 「ジョーズ」以来の傑作の匂いがしませんか。
ワンシチュエーションの低予算恐怖映画「激突」以来の…。
観たいけど、観たいけど、三島の映画館で上映するのかな。
ダイバーのみなさん、伊豆の海なら安心ですよ。
よしんば置き去りされたとしても、
せいぜいがアジの大群に囲まれて竜宮城へ招待されるくらいの被害ですみます。
今年の夏は、お気軽に伊豆の海へお越しください。
夏だ、若さだ、花火大会! ナウなヤングのサマーシーズン到来!
かもん・だいばー! 伊豆のビーチへ、れっつ・ごー♪
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