まえ  つぎ 日記INDEX

●2005年6月5日:ほととぎす


ほととぎす(杜鵑・霍公鳥・時鳥・子規・杜宇・不如帰・沓手鳥・蜀魂)

カッコウ目カッコウ科の鳥。カッコウに似るが小型。夏鳥。

山地の樹林に棲み、自らは巣を作らず、ウグイスなどの巣に産卵し、抱卵・育雛を委ねる。

鳴き声は極めて顕著で「てっぺんかけたか」「ほっちょんかけたか」と聞こえ、昼夜ともに鳴く。


↑これを、ふまえて。


隣接する森でウグイスが盛んに鳴いている。

どうやら3羽が各自のテリトリーを確保したようだ。

お互いの縄張りと美声を誇示して朝から鳴きまくっている。


ほー、ほけきょ。けきょけきょけきょん。けきょけきょけきょ、ほっけきょ。

けきょけきょけきょ、けきょけきょけきょ、けきょけきょけきょぅぅぅぅぅ。

ほけきょ。けきょけきょ、ほけきょ。けきょけきょ、ほけきょ。けきょけきょ。

ふわーーーっけきょ! けきょん、けきょん、けきょ、ほけきょほけきょほけきょ。

ほー、ほけきょ。けきょけきょけきょん。けきょけきょけきょ、ほっけきょ。

けきょけきょけきょ、けきょけきょけきょ、けきょけきょけきょぅぅぅぅぅ。

ほけきょ。けきょけきょ、ほけきょ。けきょけきょ、ほけきょ。けきょけきょ。

ふわーーーっけきょ! けきょん、けきょん、けきょ、ほけきょほけきょほけきょ。

ほー、ほけきょ。けきょけきょけきょん。けきょけきょけきょ、ほっけきょ。

けきょけきょけきょ、けきょけきょけきょ、けきょけきょけきょぅぅぅぅぅ。

ほけきょ。けきょけきょ、ほけきょ。けきょけきょ、ほけきょ。けきょけきょ。

ふわーーーっけきょ! けきょん、けきょん、けきょ、ほけきょほけきょほけきょ。


ウグイス、うるさい!

通りがかりの観光客は「あら、ウグイスね♪」とか言って、耳を傾けたりしますが、

こちとら地元住民は聞き飽きてるっつーか、むしろ迷惑なわけで。

日々、野鳥と老人のグチを聞いてるわけで。耳にタコなわけで。

で、本題です。

ウグイスは、なぜ、あんなに鳴くのか。なぜ、あんなにヒステリックに鳴くのか。


理由は、こうだ。

ホトトギスが了解もなしに自分の巣に卵を産んで、あとは知らん顔。

産みっぱなし。養育費の援助もなければ、感謝の手紙一本もない。

ハナから育児放棄をして自分は脳天気にさえずっている。

ホトトギスのバカ! この無責任野郎! もとい 無責任野鳥!

一方のウグイスは、我が子の育児だけでも大変なのに、

赤の他人であるホトトギスの子供まで育てるはめになった。

育児本能に負けて、つい甘い顔をした自分が不甲斐ない。断固ノーと言えない小心者。

その悔しさが、子育てノイローゼの苛立ちが、日々のストレスが、

ヒステリックな鳴き声となって近所の森を掻き回す…。

というわけですね。

山階野鳥研究所に勤務していた私の観察眼に狂いはないはず。

あ、「やましな」ではなく「山梨」でした。

ホトトギスの親分格であるカッコウもまた同じように託卵(育児放棄)をする。

いち早く孵化したカッコウの雛は、他の卵を背中を器用に使い、巣の外に押し出す。

自分だけがエサをもらうために。自分だけが生き残るために。

カッコウの雛は、生まれながらの殺人者である。

その鳴き声は、赦しを請う罪人の叫びに似ている。

カッコウの雛は、生まれながらの団塊の世代である。

その鳴き声は、激しい生存競争を余儀なくされた者の悲鳴に似ている。

カッコウの雛は、生まれながらの歌上手だがブサイクである。

その容姿は、1970年「今日でお別れ」でレコード大賞を受賞した菅原洋一に似ている。

その後、「恋心」「知りすぎたのね」「忘れな草をあなたに」などが次々とヒットした。

ホトトギは、鳥を表す接尾語です。知ってた?

ウグイ、カラ、カケ、ペアガラ、プロパンガ、アスパラガ、ブエノスアイレ

ティラノザウル、スクールバ、よはん・シュトラウ、社交ダン、阪神タイガー

注:↑野鳥と関係ないものが多少含まれております。


本日の結論。

家康には鳴くまで待ってもらったが、秀吉には鳴かせてみせようとすごまれ、

信長には鳴かないなら殺してしまえ!と死刑宣言された、美声の持ち主・ホトトギス。

夕影鳥の異名を持つように、夕暮れ時、その鳴き声を聞くことがある。

てっぺん かけたか♪ 

ほっちょん かけたか♪


だが、私にはそんなふうには聞こえない。

伊豆高原のホトトギスは、いつも、こう鳴く。


てっぺん、ハゲたか♪ 

ほんとに、ハゲたか♪



★付記:サンコウチョウは「   ほいほいほい」と鳴く。三光鳥と書く。


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