まえ  つぎ  日記INDEX
●2006年1月12日:仁義なき戦い・第1章


伊豆半島が揺れている。またも激震が走った。東海地震ではない。

死傷者多数! いまめ市で暴力団抗争事件。

12日未明、静岡県いまめ市あまぎ地区の農道で、通行中の男性が何者かによって銃撃される事件が起きた。暴力団同士の抗争によるものとみられるが、このうち1発は無関係なイヌに命中。近所の善良な野良犬が軽傷を負っている。

静岡県警いまめ署によると、事件が起きたのは12日の午前4時25分ごろ。いまめ市あまぎ地区の農道で、路上に立っていた男数人が、隠し持っていた拳銃を取り出し、通行中の男性に数発を発射した。

弾はこのうち2発が男性に命中。男性は市民病院に搬送されたが出血多量で死亡。一緒に歩いていた男性1人も重傷を負った。男らは発砲後、黒いクルマで逃走している。

目撃者によると逃げた男が暴力団員風だったことや、最初に殺害された男性が指定暴力団「ぷっしー・きゃっと」の組員であることから、警察ではこの人物の殺傷を狙った暴力団同士の抗争とみて調べを進めるとともに、殺人と銃刀法違反の容疑で逃げた男たちの行方を追っている。

12日昼頃、静岡県いまめ市で暴力団同士の抗争事件があり、襲撃した側の暴力団「いまめ会」の組員が頭を拳銃で撃ち抜かれて死亡した。警察では抗争の発端が組員同士の交通トラブルによるものだったという疑いを強め、現場から逃走した双方の行方を追っている。

警察の調べによると、事件が起きたのは12日の午後12時ごろで、いまめ警察署に「伊東市のスクランブル交差点で男たちが殴り合っている。拳銃も使っているようだ」という内容の110番通報があった。

警察官が現場となったスクランブル交差点に駆けつけたところ、頭から血を流して倒れている男と、金属バットで殴られて倒れている男2人を発見した。このうち、頭から血を流して倒れていた男は拳銃で頭を撃ち抜かれており、病院に収容したが1時間後に死亡した。

死傷した3人は指定暴力団「ぷっしー・きゃっと」と対立する「いまめ会」の暴力団員で、この事件の1時間ほど前、両組織の間で交通上の問題を巡るトラブルが起きていた。両者は以前から伊東市にある伊豆半島唯一のスクランブル交差点の渡り方でモメていたという。 

その際にも双方の組員十数人で殴り合いのケンカに発展しているが、通報を受けて現場に駆けつけた署員が解散命令を出して一度は事態が沈静化した。しかし、死傷した3人はそれに納得せず、このトラブルに決着を付けようと再びスクランブル交差点を渡ろうとしたが、返り討ちにあってしまったという。

警察では現場から逃走した「ぷっしー・きゃっと」組員の行方を追っているが、ささいな交通トラブルが原因で、組同士の抗争に発展しそうな気配に付近の住民は口々に不安を訴えている。

12日午後10時頃、静岡県いまめ市の繁華街ひものストリートで、暴力団「ぷっしー・きゃっと」組員への発砲が相次ぎ、6人が死傷する事件が起きた。現場から「いまめ組」の若頭逆ギレの銀次こと矢作銀次(27)ら数人が黒の乗用車で逃走したのを目撃されている。

静岡県警いまめ警察署は、矢作銀次(27)を殺人容疑で指名手配した。矢作銀次がいまめ組の実質的なリーダーであることから、警察は矢作逮捕が「いまめ会」壊滅の近道として全力で行方を追っている。

伊豆半島全域を支配下におく指定暴力団「ぷっしー・きゃっと」は、5代目組長遠山五郎を頂点とする伊豆半島最大の暴力組織(組員2500人)である。本部事務所は伊豆高原。対立する「いまめ組(初代組長荒磯庄三・組員70名)」は、大室山周辺を縄張りとする新興暴力組織で急激に勢力を拡大。急進的な武闘派集団として恐れられている。

今回の抗争事件をきっかけに「ぷっしー・きゃっと」VS「いまめ組」の全面戦争に発展しかねないとして、いまめ警察署は警戒を強めている。

組織犯罪対策4課によると、指定暴力団「ぷっしー・きゃっと」は系列暴力組織「伊豆あまぎ会」の組員らに非常呼集をかけたとの情報をつかんでいる。「いまめ会」もまた凄腕のスナイパーや一匹オオカミの殺し屋を派遣会社に手配した。

伊豆半島は血なまぐさい暴力の嵐が吹き荒れている。

伊豆半島の指定暴力団・構成員一覧


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