10月01日:愛の人肌・マクロレンズ


カメラケースを整理していたら普段使わないレンズが出てきた。

TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E

このレンズは絞りを開放(F2.8)にすると、ピントの当たる領域が非常に狭くなり、

背景のボケ具合がいい雰囲気になる。


唐辛子の完璧な赤。理想の朱丹・塗赭・艶赫。



秋の新作・初雪草口紅



白い縁取り葉。レンズをのぞいて気づいた。



小瓜の兄弟(ヘンデルとグレーテル)

ペンダント・トップにいかがっすかぁ? リスが森の露店で売っていた。



己の色を恥じている花。自覚しているだけマシさ。



虫が作った葉脈の中の湖。別名カスピ海。 ←ヨーグルトかよ! ←じゃなくて…



蘇鉄の針群



古武士サザエ・武士の一分



アワビの空気孔(ピントは左から3番目の孔)


このレンズを持ったら対象にとことん接近する。

腹這いになってカメラを構え、息を止めて、シャッターを切る。

次の瞬間、思い切り花粉を吸い込んで噎せたりする。

望遠ズームレンズの便利さと対極にあるマクロレンズ。

寄って、寄って、寄りまくる撮影者。


人間にこんなに近寄ったら、うざってぇ! とか言われるだろう。

で、オヂサンたちはますます若者と距離を置く。

たまには覆い被さるくらいの関係があってもいいのにね。

愛の人肌距離♪


それなのに適度な距離感が気持ちいいとか言うのかい?

体温すら感じないクールな関係がちょうどいい?

ふん、てやんでい!

そんなもん、人づきあいとは言えないぞ。


このレンズを持つと気持ちが昂ぶる、ココロが荒ぶる。

試合前、ボクサーがお互いの鼻をくっつけて相手を睨み倒す。あんな感じだ。

ダメですね。

もっと、やさしくならないと、いい写真は撮れない。



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