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●10月19日：スズメバチと猫
松川湖（奥野ダム）は、散歩＆ジョギングの聖地である。 坂道だらけの伊豆にあって一周4．7kmの平坦な周遊コースはとても貴重だから、 朝・昼・夕、数多くのジョギングマンや散歩愛好者がやって来る。
来るのはいいが油断してはいけません。スズメバチの巣があります。 最近までエコーブリッジの橋桁下に大きな巣があって、橋を渡ることができなかったが除去されたようだ。 もうひとつ、ゲートを抜けて左に行くコースの途中にもバカでかい巣がある。 先日通ったらまだあった。「蜂の巣 危険！」の警告看板が出ている。 管理の人がいたので「除去しないんですか？」と聞いたら、
ウチのかあちゃんみたい。知ってるだろ、ウチのかあちゃん？ 知らね？ あ、そう。 佐藤タカ子・48歳、漁師町・新井の出身、見合い結婚♪ 子供は一男二女。 お子さんは3人ですかって？ ちゃうちゃう、息子がひとり。 佐藤一男二女＝さとう・いちなんにじょ。19歳・独身、花嫁募集中。 「さとー・いちなんにーじょ」ってイタリア人ぽくて、かっこいいだろ？ ん？ なに？ 息子自慢してないでハチの話をしろ？ はい、りょーかい。 一日中、あちこち飛び回って営業活動して来たのに、会社がない！ なんてこったい！ そりゃ荒れ狂うよね。怒りにまかせて手当たり次第に刺すよ。怒りまくり！ 残虐非道！ キレてないっすよぉ！・・・なんて絶対に言わない。完全にキレてるもん。 でもね、巣のそばで騒いだりしなければ大丈夫だから、 しばらく様子を見てヤツらの活動が鈍くなったら除去します・・・・・とのこと。
みなさん、くれぐれもスズメバチを刺激しないように。 新井出身のスズメバチは気が荒いから。
奥野ダムにはスズメバチもいるが猫もいる。 いつから棲み着いたのか、入口ゲート近くに人なつっこい猫がいて、 来る人来る人に甘えてすり寄って行き、可愛い声でミャ〜と鳴く。 オバサンたちは大喜び。まあ、あんた、クォン・サンウに似てるわねー♪ とか、 オジサンたちも大喜び。おや、おまえは、アンジェリーナ・ジョリーに似てるな〜♪ とか、 それぞれが好きなことを言ってアイドル猫を撫でまくっている。
オバサンは、ポケットに3年も入りっぱなしでカチカチになったカンロ飴や、裏の畑で採れた里芋を渡し、 オジサンは、アジのひもの、古くなったゴルフボール、まったく効果がなかった育毛剤などをプレゼントする。
ダムの管理人が交代で世話をしているのだろうか、 毛並みがとてもキレイな若い猫は、仕草があどけなくて、そこがまた大人気。
約40分くらいで一周すると、けっこうな運動量になる。 昨日のことだ。 歩き出して10分ほどだろうか、ふと足元を見るとデブ猫がいた。 必死になって歩いている。散歩というよりは競歩だ。 ずいぶん太めの猫だな、おまえ。 おい、デブ猫。キミはどこから来たんだ？
なるほど。今回はこういうオチか。
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