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●4月20日:タカちゃんメール
パパのパソコンから送ってくれた。約束を守る男、タカちゃん。 キーボード操作に慣れてないのだろう。 漢字変換がおかしいが意味は伝わる。それで十分だ。 以下、タカちゃんメールの要約です。
こちには。えぶりばで。日々是口実、言い訳かよ。 ようそこ、いらしゃいましたね。はるばる歓迎しますよ。 人生はみjiっかい。きょうを楽しもう。 ささ、かたっ苦しい愛サツはヌキにして、Q憩してください。粗茶。 今日は、ぶれい抗ってことにしたから気楽だ。 うーさん、お元気でし。オレも元気でし。にっこり絵文字。 世田谷の公立中学に乳学しました。 小学校からのフレンドが誰もいないので、最初は少しビビったけど、 自己紹介のとき、うーさんの言葉を思い出した。 ツカミが大切だ、第一印象が勝負だぜ!ってんで、いきなりカマしてやりました。
伊豆からやって来た「不肖・高木鷹彦」でございます。←実名かよ! byたか ほしの・あき(28)ではありません。星野哲朗でもありません。 ましてや倖田來美でも、幸田シャーミンでもありません。 そちらにおられる美人女性教師・立花かおり先生の恋人でもありませんよ。 もちろん、媒酌人でもなければ、上司でもありません。 私が「伊豆の風雲児・高木鷹彦」でございます。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 はなはだ簡単ですが自己紹介を終わります。 お、そこの子供、キミ、キミだよ。洟を垂らしたそこのオマエ。 あんたが乾杯の音頭を…。 え、乾杯しない? しなくていい? 必要ない? そうですか。
先生が困ったような顔をして小さく笑っていました。 そう、先生は笑っていたんでし。 うーさん、ボクは立花先生にひと目惚れ。らぶ♪ 初恋かもしれません。静かに見守ってください。
さて、冗句はこのくらいにして近況をご報告します。 乳と息子、男だけの生活、東京ふたり暮らしが始まりました。 伊豆では、じいちゃん・ばあちゃんがボクの面倒を全部見てくれたけど、 乳は会社があるので、できるだけ家事を手伝うようにしています。 ひとつ屋根の下、離婚パパと中学生のやさしい息子。素敵なドラマが生まれそうです。 キャンプみたいで楽しいけれど、実際はやることが多くて大変です。 午前5時、乳よりも早く起きて、軽くお化粧をして(だって彼に素顔を見られたら恥ずかしいもん)、 米を研いで、味噌汁を作って、卵を焼いて、納豆かき回して、洗濯、掃除、ゴミ出し。 フルタイムで勉強して、放課後も遊ばず、酒の誘いも断って、17時05分帰宅。 女子社員から「課長さんはマジメすぎて、つまらない」とか言われても気にしません。 まっしぐらに帰宅。家庭ひとすじ。17時15分・夕食、21時就寝。規則正しい生活。
でも、いつか、ウェスティンホテル東京のスウィートに、あけみちゃんと泊まりたい。 でも、いつか、イタリア全土をくまなく巡る67泊の旅に、あけみちゃんと出かけたい。 おお、妄想に耽っている場合ではない! あわてて布団や洗濯物を取り込み、NHKの集金人を追い払い、おやつも食べずに塾通い。 英語、フランス語、イタリア語、ピアノ、書道、押し花、宅建主任資格・・・。 これがボクの東京新生活です。おかげさまで毎日がとても充実しています。
送っていただいた「ウコン茶」、毎朝、いただいております。 こちらからは「ゴーヤ茶」をお送りしました。ご笑納ください。
残業で帰宅が遅い乳を待ちながら、シャツにアイロンをかけているとき、 風呂上がり、眉なし素顔に保湿クリームを塗っているとき、 かわいいヒザ小僧を抱えて足の爪を切っているとき、 目尻に新しい小ジワを発見したとき、鼻尻に新しい小シミを発見した、 そんなとき伊豆高原での楽しい日々を思い出します。 感動と刺激に満ちた瑞々しい毎日が甦ります。 伊豆高原での生活は、黄金の少年時代でした。 「異人・うーさん」と出会い、昵懇にさせていただいたことを誇りに思います。 伊豆高原生活はボクの宝物です。ありがとうございました。 あ、ちょっと泣きそう。うるる。
相変わらず、うーさんはバカだなーとうれしくなります。 教えていただいた礼儀作法や自立生活術のアレコレを忘れずに、 乳とふたりで仲良く暮らしていけたらと願っています。 またメールします。さようなら。
タカちゃん、元気で! by 初代・うー
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