|
●5月2日:急坂チョモランマを征服!
午後から雲が切れて来たので散歩に出た。 最近、毎日欠かさずトレーニングのように歩いている。 実は2週間前に体重を測ったら3kgも増えていた。 あれま! なんてこったい! ダメじゃん、ダメじゃん! そういえば、腹まわりが少し・・・、脇腹のお肉も少し・・・。 禁煙と関係があるのだろうか。4月30日で禁煙90日ですが。 お陰様でゴハンがうまい。食欲増進・毛髪減少。いつも空腹、つねにハングリー、飢えた野獣。 かといって欲望のままに食べていたら、デブ街道をまっしぐら。いかん、いかん! それだけは勘弁してほしいので、とりあえずマイナス3kgを目標に、 散歩というより速歩トレーニングを実践している。 ● 突然、話は変わって。 伊豆半島の東京ディズニーランドといわれる「伊豆シャボテン公園」をご存知ですか。 死ぬまでに一度は行きたい世界のテーマパークアンケート・408位「伊豆シャボテン公園」をご存知ですか。 母親が望む理想のお婿さんアンケート・第36位「伊豆シャボテン公園」をご存知ですか。 こんな上司ならサービス残業だってOKさ♪アンケート・21位「伊豆シャボテン公園」をご存知ですか。 誰もが一度は遊びに来る、ちょー有名なレジャースポットです。 で、このシャボテン公園の裏口というか、出口の坂道がすごいんです。 お帰りのクルマが下り降りて行く、ものすごい坂。落ちていく感じ。 運転するお父さんが恐怖のあまり、涙ちょちょ切れて、腰が抜ける。 震え上がる急傾斜! 最大斜度65度以上! 遊び疲れてウトウトしていた家族はびっくり仰天、ぶったまげる! みんな悲鳴を上げてクルマから飛び降ります。 上から見たら、あの坂道は底なし地獄へ一直線、とにかく半端じゃない。 私がいくら大声で説明してもイメージが伝わりにくいので、 とりあえず雰囲気が近い写真で説明します。 写真を見て気絶しないようにね。 ● このくらいの下り坂です。ここをクルマで降りるんですぜ。どうよ、どうよ?
ヤケになったお父さん、逆走してるじゃん。ダメだっつーの! いつのまにか季節は冬に。
恐怖のあまり何が何だかわからなくなって笑っている青年。落ちそう…。
ま、実際はこんな感じかな。いつのまにか季節は春に。
いや、違う! ほんとうに急坂なんです。こんな感じ。ほんとに、すごいよ! 死ぬかも…。 再び季節は冬に。
● で、また体重増加の話に戻るわけですが、 エクササイズにもってこいの急坂というか急傾斜を利用しない手はない。 シャボテン公園裏口の坂道を、毎日毎日、ものすごいスピードで駆け上がるわけですよ。 てっぺんに着く頃には脈拍が150を超えている。 ぐ、ぐ、ぐるじいいいいいいい! 心不全&心停止&クモ膜下で3回ほど意識不明の重体になったが、へっちゃらだ。若いもん。 最初は息切れがひどくて、とてもじゃないが一気に上ることが出来ずに小休止したが、 一週間すぎたころから休まずに登り切ることができるようになった。
もちろん、無酸素日帰り単独登頂の偉業を達成したのだ。 つねに雪崩の危険と、花を求める危険なミツバチ、のどかにさえずる危険な野鳥がつきまとう、 うららかな春季登坂はあまりにも無謀だ! なぜ死に急ぐのか? 「悪いことは言わん。天候が安定する夏まで待て」と、山のベテランが忠告してくれたが、 体重マイナス3kgをめざして、私は頂上をめざした。 そして、世界でも類を見ない奇跡の春季単独無酸素日帰り初登頂に成功した。
ほぼ元通りのスリムな体型に戻ってはいるが、急坂登頂はやめない。 いわゆる「お散歩」ではなく「トレーニング登坂」がクセになってしまった。 どこよりも坂道が多い伊豆高原だが「急坂チョモランマ」に比べたら、 そのへんの坂道なんぞ、ヒヨっ子も同然だ。坂ではない、真っ平らだ。いや下り坂に見える。 ● さあ、5連休が始まる。 よりハードで危険な散歩ルートを求めて日帰り単独散歩に出よう。 どこにも遊びに行く予定がない私は、 明日もまた夜明けにベースキャンプ(大室ショッピングセンター)を出発して、 難攻不落の「急坂チョモランマ」直登をめざす。 猛吹雪の第7最終キャンプ(アフリカン・アートギャラリー)を出て、 頂上アタックを開始する頃、振り向けば大島の左手から朝日が昇るはずだ。 午前5時、神々しい光りに包まれて「急坂チョモランマ」の頂上に立つ。 急坂アルピニストだけが知る至福の瞬間。世界が私を祝福する。 おめでとう、マイナス3kg! こんぐらっちゅれーしょん!
白いタオルを頭に巻いて、息も絶え絶えに、青い顔をして、 死にそうな男が登って来ても、知らん顔してください。 決して救助の手を差し伸べないでください。 もちろん冷やかしの言葉もご遠慮ください。
あんたが、うーさん? ぎゃはは! 死にそうじゃん♪
|
|