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5月26日:城ヶ崎のパン屋さん


伊豆半島のNYタイムズと言われる我らが伊豆新聞より。

赤沢温泉の老舗旅館「坐魚荘」の庭で、天然記念物のモリアオガエルが卵を産んだ。

樹上生活をする珍しいカエルが産卵したと。卵を産んだと。そゆことです。

ニュース自体にサプライズはないが、バカ妹が記事ヨコの写真に注目した。

カエルの卵を指してカメラ目線で微笑む若いカレ、あれま、いい男。

イケヅラじゃん!


イケヅラ? イケるヅラ? 名前を出すのも憚られる、あの有名人か?

あ、あ! もしかして「イケ面」のことですか。イケメンかよ! イケヅラって読むなよ。

バカ妹がイケヅラと奉ったカレは、オダギリ・ジョーを5歳ほど若くした感じだ。

イメージわかない? 

えーとね、えーとね、えーとね、

じゃ、ヤマピーとハイドを足して脂肪吸引した25歳の西田敏行って、どうよ?


彼は坐魚荘No.1のイケメンで、女性客がきゃあきゃあ騒ぐらしい。

見た目カッコいい若い男が赤沢温泉にいる。どうよ、どうよ、どうよ?

伊東の独身女性は、知ってるのかなー、カレを。

見た目カッコいい大僧正が伊豆高原にいる。どうよ、どうよ、どうよ?

近所の寡婦年金老人は、知ってるのかなー、中年坊主を。

昨日、そんな寡婦年金老人のSさんから質問された。

城ヶ崎においしいパン屋さんがあるんだって。うーさん、知ってますか?

もちろん、知ってますよ。

伊豆高原のことなら裏の裏まで知り尽くしたオレ様です。

別名・歩く噂の真相、歩く夕刊フジ&ゲンダイのゴシップ欄。

知らないワケがない。どんなことでも知ってますよ。


たとえば…、

伊東高校3年の斉藤クンと吉田の主婦エミちゃんがラブラブだとか、

八幡野の台湾リスが大室のハリネズミと沼津にカケオチしたとか、

シャボテン公園のハシビロコウが動いたけれど転んだのは骨粗鬆症が原因だとか、

どこどこの大エビ天丼は、キューリに爪楊枝を差してエビに似せたものだとか、

R135沿いの「野生の王国」には、交尾状態のままの猿の剥製があるとか、

怪しい少年少女博物館に入ったら二度と出られないとか、

たとえ運良く脱出できても90歳のオバーチャンになっていたとか、

ネコの博物館の真ん前に、ひもの屋って、どうよ? とか、

ホタルで有名な丸山公園では今年から幻の平家ホタルが見られるとか、

今年から奥野ダムつーか松川湖畔でもホタルが鑑賞できるとか、

ツタヤの万引き防止の警報音はただ鳴るだけじゃんとか、

和田湯や芝の湯に「鳥羽一郎と大月みやこ」がお忍びで来ているとか、

ボウリングのアベレージが急に上がったキムラさんは、ドーピング検査をしたほうがいいとか、

テディベアミュージアムに来るカップルのほとんどが、まだ浅い関係だとか、

大室高原の焼肉七輪亭でランチするカップルは、すごーーく深い関係または倦怠期だとか、

八幡野の先にある観音様と亀石峠手前の観音様は腹違いの姉妹だとか、

一般庶民が知らないミクロン級の裏話から、無意味なエピソード、たわいのないゴシップまで、

伊豆高原の人間データベースと呼ばれて、何でも知っているこのオレ様が、

クチが裂けても口角ビランになろうとも「マハロなんてパン屋さんは知らない」とは言えなかった。


実は店の噂は聞いていた。実際、パンを食べた人に味はどうかと尋ねていた。

そういうことをすべて忘れていた。

いかんなー、若年性アルツハイマー。明日の記憶。

とーちゃん、オレは、渡辺謙か? 妻は樋口可南子か?


マハロのパンを実食した彼女は、名うての食通でパンとサザエにうるさい。

「ハイジの白パン」とか、コーンの入ったパンが美味しかったと言っていた。

彼女のウチは、引退したパン職人が個人的に焼いたパンを食べている。

彼女のウチは、引退した漁師が個人的に密漁したサザエを食べている。

泣いてお願いしたら焼き立てパンをお裾分けしてくれた。そりゃあ、うまかった。

すべてのパンがうまかった。パン界の大トロかと思った。

ちなみにウチは、クラタ(ユニー)の6枚切りです。それで満足してるもん!


そういえば、友人のMrs.フクチ氏が試作したサンドイッチはうまかったなー。

結局、すべてのメニューが幻になったけれど。ざむねん。

伊東で有名なサンドイッチ店は南中の近くにある「チェス」。

白身魚のサンドイッチがおいしい。

「マハロマハロ」が思い出せなくて、あぐあぐしていると、寡婦年金老人がたたみ込んでくる。

うーさん、アタシはそこのパンが食べたいわけよ。

だからさ、城ヶ崎のパン屋さんに、連れて行け!

わかりやすい命令形、強引な乗車願い。困ったもんだ。

とーちゃん、オレは、町のこんしぇる寿か?  ←またかよ

年寄りは言い出したら、きかない。

パン屋に連れて行くまで、死なない。

このオバアさんは米国暮らしが長かったのでパンが大好きだと言った。

おーし、城ヶ崎のおいしいパン屋さん「マハロマハロ335」にお連れ致しましょう。

HPを見ると「マハロ」とは、ハワイ語で「感謝」を意味する。いい感じだ。

ネットで調べました。準備万端。れっつ・ご〜・城ヶ崎♪

うん? うん?

「マハロマハロ335」がある城ヶ崎ナガヤの交差点を、

まっすぐR135めざして登ると、カンポの宿があって、

あの近くに「いなり寿司の店」があったはずだ。ずっと前に食べたがうまかった。

あっちへ行くなら久しぶりに食べたい。

パンは寡婦年金老人に任せて、いなり寿司を買おうかな。

いきなり、パンからいなり寿司へ方向転換する無節操なオレ。てへへ。

寡婦年金老女とのパン屋さんデートは、月曜日に決定。

ついでに城ヶ崎の吊り橋でも渡ろうかな。←吊り橋恐怖症じゃん

久しぶりに「デルフィーノ」で、あのカレーでも食べようかな。

いや、そのときはマハロパンがあるではないか。

天気が良ければ寡婦年金老女と、梅雨入り前の海を眺めながらパンを食べよう。

城ヶ崎の岩場に座って、マハロマハロのパンを食べよう。

彼女が青春だった頃の楽しい話を聞こう。

この海の真向かいにあるアメリカ大陸。

彼女が過ごしたオールドアメリカのディティールを知りたい。

おもしろ話を聞いてみたい。

こんな素敵な機会を作ってくれた「マハロマハロ335」に、マハロマハロ! 謝々!




★今回はうまくオチたぞ。うしし。



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