前号  次号  日記INDEX  伊豆高原TOP
6月21日:運命の赤信号!


行きました、行きましたよ、ツタヤに。

マジメに、実直に、レンタル開始日の午前中に。

「LOST」は新作コーナーの最前列にあった。シーズン1の1、2、3。

が、中身が入ってるDVDは一枚もない! ない! ない! 

空っぽのケースがずらりと並んでいる。

早起きして来たのに。朝4時起きで並んだのに。

なんてこったい! 

ぬわんてこったい!


がっくり肩を落として、カラのDVDケースを眺めていると声がかかった。

んちわっす。WOOさん、「LOST」ですか?

おお、先日のバイト青年ではないか。西伊豆地区担当の「観光こんしぇる寿」ではないか。

早起きして来たのに「LOST」がオールレンタル中であることを訴えた。

切々と訴えた。それはもう哀しげに訴えた。とことん訴えた。哀訴、哀願、愁訴。

すると、青年が言った。

惜しい、WOOさん。タッチの差!

5分ほど前に最後の一枚が出ちゃった。惜しいなーー! 坐無念。


ちぇ、タッチの差か。5分前か。

暖香園とこの信号が赤に変わったばっかりで待たされた。あれが敗因だ、うむ。

あの信号が青ならば、今日は「LOST 1/2/3」の感想を書いてるはずだ。

わずかな時間の狂いで、人の運命は大きく違っていく。

もしも、もしも…。いふ、いふ、胃腐…。

たら、れば、たら、れば…。

もしも、信号が青で、「LOST 1/2/3」が借りられて、感想をここに書いていたら…。

ニューヨークの新聞社に勤める女性記者キャサリン(24)が、それを読む。

切れ味鋭い文章に感動した彼女は、編集長のジョンにぜひ読めと薦める。

ジョンもいたく気に入って、伊豆高原のWOOさんなる人物とコンタクトをとる。

2週間後、ニューヨーク・タイムズに私の恋愛小説が掲載される。(※1)

その小説をスピルバーグが読んで映画化のオファーが来る。やったぜ♪

契約金は800万! ドルかペセタか? もちろんドルだ。日本円換算=電卓がないのであとで…。

スピルバーグ監督が痛風で倒れる。急遽、私が監督をやることになる。えらいことだ!

世界中で大ヒット! 三島ジョイシネマ行列。興収1000兆ペセタ。全映画記録を更新!

カンヌ映画祭に招待される。会場入り口で「グレース・ケリー」と恋に落ちて結婚。

モナコ国王レーニエ3世と名乗って、新しい小説「愛のルケルケ」を書きはじめる。略して「あいルケ」

女性記者キャサリンが勝手にタイトルを変更する。「愛の流刑地」、略して「あいるけ」

これを期に「モナコ国王レーニエ3世」を廃業して、「渡辺淳一」っぽい名前にする。

渡辺純一郎。 ←小泉かよ!

渡辺美里。西武ドームでラストコンサート。

ナベサダ。いつもゴキゲンです。

ナベツネ。←嫁売りのお偉いさんかよ!

(※1)にもどる


ああ、虚しい。

あのとき、もしも信号が青だったら。

もしも、もしも、もしも…。異父、畏怖、胃腐…。

巻き戻せない時間があるから人生は面白い。

取り戻せない一瞬があるから人生は愉しい。

古い時間を反芻することはできても、作り直すことはできない。

もしも、もしも、もしも…。異父、畏怖、胃腐…。

たかがDVDを借りられなかったぐらいで、こんなに慨嘆することはないか。てへ。

きょうは、「LOST 1/2/3」をロストしたが今度こそは。

楽しみが残っている。

楽しみの先延ばしだ。

そう思うことにしよう。



でも、でも、やっぱり、ちぇ!



運良く「LOST」を借りた、そこのキミたち。見終わったら即返却するように!


前号  次号  日記INDEX  伊豆高原TOP


inserted by FC2 system