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6月26日:金鳥ラジオ小説


雨上がりの夕庭。

北側の湿った裏地で草むしりをしていると、たちまち藪っ蚊の大群に包囲される。

シャツの上から平気で刺してくる。かゆい、かゆい、かゆい!

やつらは血に飢えたモスキート。

天下御免の血液コレクター。強制的献血赤十字。

おまえは、吸血蚊か? ドラキュ蚊か? ←噛まないで言ってみ


おっと、いけねぇー! とんだ、うっかり八兵衛だぜ。

ウチには「蚊にきく!携帯用おでかけカトリス」があるんだった! 

それを腰につけて再び草むしり。

と、どうだ!

さっきまで私に群がっていた吸血蚊どもが、みごとに消えた。

どこに行ったのだ。羽音ひとつしない。

やつらは近寄りたくても近寄れないのだ。

サインがほしくても、握手したくても、そばに寄ることすらできないのだ・・・ って、

父ちゃん、オレは、銀幕の大スターか? 

赤木圭一郎か? 小林旭か? 宍戸錠か?

市川右太衛門、片岡千恵蔵、嵐寛 寿郎、長谷川一夫、大河内伝次郎、阪東妻三郎か?

中村錦之介か? 鶴田浩二か? 高倉健か? もしくは眠狂四郎の市川雷蔵か? 

誰だって、いいじゃん!

とにかく金鳥のカトリス効果は、すごい。

蚊撃退に、ぜひ、是非。


ことしも金鳥のCMが快調だ。

毎年、大滝秀治と岸部一徳のコンビで、そのスジの人間を唸らせてきた金鳥ラジオドラマ。

今年の夏はどんな物語が展開するんだろう。


ある中年のささやかな、ひと夏の冒険の物語=金鳥ラジオドラマ「ふらふら」。

じっくり読みたい人は、「金鳥小説」を、どうぞ。

こちらは全国紙に掲載されています。



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