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●7月01日: W杯は、これからだ。
まもなく、イングランドVSポルトガル戦が始まる。 2日夜明けには待望のブラジルVSフランス戦が行われる。 カナリア軍団に立ち向かう「薄毛示談」。どうなるか、楽しみだ。 サッカー好きのRさんと優勝チームの賭けをしている。 前回はブラジルが優勝して、ウナギをゴチになった。特上。 4年前のことだ。 梅雨明けの猛烈に暑い日、三島の名店に出かけたが、 夏のスタミナ源はウナギだぜ!という、ウナギよりも脂が乗っている感じのオヤジたちで満席。 くそ暑いのに行列の最後尾につく。 いつもならさっさと諦めてペペロンチーノでも食べて満足するだろうが、どっこい、そうはいかない! Rさんのゴチだ。暑かろうがナンだろうが、うな特上チャンスを逃してなるものか。
体感温度35℃の炎天下だろうと並ばずにはいられない。だろ? だろ? 垂直に落下する太陽光線、噛みつく高熱の悪魔、情け容赦なく浸み込む紫外線の束、 一気に増えるメラニン色素の段々畑、三島特有の粘りのある湿気、非情な無風。 40人の行列は遅遅として進まない。こんなんじゃ干上がっちゃうぞ。
父ちゃん、オレたちは、八郎潟か? ←違うな、それは
と、食べ終わったおばさんグループが出てきた。 高熱に炙られて干上がり、すっかり縮んでしまった私たちを見て、おばさんAが言った。 ここ、まずいわよ。すごく、まずい! ぐぅ、ぐわ、ぐわーーーーーん!
もう限界だ。Rさんと目配せをして、素早くその場を去った。 炎天下、死のウナギ行列から離脱した。 その後、広小路駅前の有名店でウナギを食べた。約束通りゴチになった。特上。 真夏の行列で茹で上がった脳に、ウナギの栄養が浸透していく。私たちは生き返った。 父さん、これが4年前の夏の出来事です。
今回もまたウナギ特々上を狙って「優勝=ブラジル」にした。 Rさんは、地元開催のラッキーを信じて「ドイツ」だという。 7月10日午前3時、決勝戦のキックオフ。 ブラジルかドイツか。 ウナギの女神はどちらに微笑むのか。 ★寝不足でダウンしたRさん ↑死後硬直? |
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