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●8月16日:RED BULL=レッドブル
135号線沿いのコンビニで念願の「うるおい美率」を買った。10本まとめ買い。 「コラーゲン4000mg・エラスチン80mg・ヒアルロン酸5.3mg」を毎日摂取するぞ。 お肌も、アタマも、つやピカだい♪ 来月、井川遥に変身しているかもしれない。 ど、ど、どうしよ?
コンビニの一番いい場所に「リポビタンD」といっしょに並んでいる、 行き交う夏の行楽客に冷やかし半分の流し目を送っている。 ハウス食品の三羽ガラス「うるおい美率」「ニンニクの力」「ウコンの力」は、 2006年夏、コンビニ・ドリンクの最強トリオといわれている。
えぴそーど ユンケルをはじめとする日本のスタミナドリンクに感激したアメリカの実業家が、 アメリカ版エナジー・ドリンク「RED BULL」を開発して世界120ヶ国でヒットさせた。 疲れてなんかいられないビジネスマンやアスリートに向けて、 日本でも全国のコンビニで売り出したが、どうもパッとしない。 欧米ではあんなに売れているんだから、 栄養ドリンクの本場・日本でも、もうすこし売れていいはずだ。おかしい。なぜだ? 失敗の原因はネーミングにあったのではないか。 日本で「レッドブル」と言われてもなぁ・・。
ハイリスクハイリターンの投資信託を「ブル型ファンド」という。 雄牛は角を下から上に突き上げて攻撃するので、上昇相場の象徴とされ、 ニューヨーク証券取引所の玄関には雄牛の像が飾られている。 反対にクマを意味する「ベア」は、爪を上から下に振り下ろして攻撃するので下落相場を意味する。 一般的には上昇相場のことを「ブル相場」、下落相場のことを「ベア相場」という。 と、こんなミニ知識をはさみながら…。
要するに「レッドブル」という名前では、日本人の脳髄をダイレクトに刺激しないのだ。 効くぅぅぅぅぅ!とか、来た!来た!来たぁぁぁ!みたいなリアル感がない。 強く逞しい頼れるアニキというよりも、むしろ「レッドブル=赤いブルドッグ」を想像してしまい、 ブルドッグソースにケチャップを混ぜて、「ああ、おいしい♪」とか言ったり、 真夏なのにフレンチ・ブルに赤いちゃんちゃんこを着せて還暦を祝いたくなる。
日本のドリンク勢は、ごくストレートに「ニンニクの力」とか、 夜のおつきあいが多い方に「ウコンの力」・・・・だもん。 ウコンのチカラぁぁぁぁぁぁぁ! うるおい美率ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
おつに澄まして「レッドブル」なんて言ってちゃダメだ。 さらにツッこんで、この手のネーミングを掘り下げると感動的な名前がきら星のごとく。
いわく、 オットピン、金粒オットピン極上、ぐんぐん大王、びんびん龍神、至宝夜叉王、 強精神馬、真烈王、夜の超皇帝、雄龍獅子、絶倫無双、飛龍元、龍虎春、 強精魂、マカ金蛇精、金壽凛々、精龍絶倫魂、強精三蛇王、おタネさん、 ダイナマイトセックス、ダイナマイトセックスEX、まむしグロンゴールド内服液、 スッポン蓬莱精、艶々持続、回春無限DX、ウルトラ絶倫丸、えっへん夜王・・・。
というわけで、「レッドブル」はネーミングを変えましょうというプレゼンでした。 ヨコヤマ部長、ご一考願いますって。 営業のノグチも変えてほしいって言ってますぜ。
新しいネーミングのご提案。 「金粒オットピン強精神馬絶倫無双龍虎春強精魂回春金壽凛々精龍絶倫ビンビン夜王」って、どうよ? あるいは、「レッドブルのチカラ」。
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