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●9月20日:旬席ふみ
年に一度のとびきり料理をお願いした。いわゆる「おまかせコース」。 いやー、美味しかった。ナニゲに出されたものが、うほっ、うほっと、うまいわけよ。 フミタケ氏の了解を得て全品撮影できたのでご覧ください。
★この日の献立 先付け:法連草と木之子のおひたし 冷たいトマトの茶碗蒸し餡掛け カニ味噌豆腐
お造り:ヒラメ えんがわ 黒むつ とこぶし アジ 錫の器に映えるお刺身。ここで終わってもいい。
吸い物:鱧と松茸の土瓶蒸し
焼き物:和牛網焼き 新鮮肴の合間にA5の黒毛和牛が登場。
お凌ぎ:とこぶし煮付け
温物:伊勢エビの具足煮 当日揚がった伊豆産ビッグ伊勢エビが…↓
御飯:サザエの土鍋御飯・香の物・味噌汁 さあ、ゴハンですよ。二重蓋の土鍋が登場♪
艶々のサザエ炊き込み御飯をかき込むように、はぐはぐあふあふ食べる。うまっ、うまっ、うまっ!
水物:抹茶パフェ この店が好きなのは「器を見せる」から。
★特別付録:だし巻き卵 この夜の最大のサプライズは、裏メニューのだし巻き卵。限界までダシを入れて、ふわふわとろとろに焼いたもの。 これ、すごいよ。食べてみ。ひとくちでいいから。伊豆で食べられる最高傑作のだし巻き卵ではないだろうか。 知っている人は単品で予約を入れるという、絶品のだし巻き卵。ぜひ!
★データ:旬席ふみ あちこちのブログで「ふみ」について書かれているが、いずれも好評だ。さもありなん。 料理への情熱と気合いは充分だが、肩にヘンな力が入っていない。私が「ふみ」を好きなのは、ここだ。 客がリラックスして食事できるように、サービスや、雰囲気が、さらりとしている。 うまいけれど疲れる「すきやばし次郎」ではなく、とんでもなくうまいのに和やかに食べられる「新橋しみづ」とか、 築地場内の「大和寿司」に似ていると言えばいいだろうか。
冷たいトマトの茶碗蒸し餡掛け。トマト好きとしてはいきなり降参。赤玉トマトの中から黄色い卵が顔を出す。 このキレイな珠玉色はデジカメでは再現できない。座無念。 さらにカニ味噌豆腐。カニは肉より味噌が好き。早くもうまうま。 このように手間を惜しまず、きっちり調理した物をさらりと出してくる。 今夜はこのへんから始めますと無言で宣言する。 カウンターの向こう側に気合いの入った料理人がいて、こちら側にノーテンキな食べ手がいる。 その間に、端正だが緩い空気が流れている。おいしい料理が次々と出てくる。 しあわせ、しあわせ♪
カニ味噌、えんがわ、松茸、とこぶし、伊勢エビ、さざえ。 これでもかと続々と好きなモノが出てくる。 松茸なんか久しぶりだ。ウチはAOKIの韓国産ですら買ったことないもん。 八幡野産トコブシ。これは発見でしたね。 伊豆近海の栄養をまるごと吸収したトコブシは、アワビよりも柔らかくて煮付けに最高。 伊勢エビの具足煮に圧倒され、スペシャルのダシ巻卵でココロが満腹になり、サザエ御飯で打ち倒された。 フミタケさん、ごちそうさまでした。女将さん、ありがとうございました。加藤さん、お疲れ様。 寒くなったら「あんこう鍋」が楽しみ。 アンキモを食べたがっている友人がいるので連れて行きます。
さて、今夜からいつもの質素な食事に戻るとするか。 アンチ・コレステロールの納豆、ひじき、切り干し大根、かぼちゃの煮物…。 とほほ、とほほ。
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