01月27日 ご出演♪


熟睡中の朝7時。その人は、いきなりやって来た。

激しくチャイムが鳴る。

ピンポーン、ぴんぽん、ピンポーン♪  ピンポーン、ぴんぽん、ピンポーン♪

卓球、卓球、ピンポーン♪ 卓球、卓球、ピンポーン♪ 卓球、卓球、ピンポーン♪

PingPong! PingPong! PingPong!  PingPong! PingPong! PingPong! ←中国か!

KingKong!  KingKong!  KingKong!   KingKong!  KingKong!  KingKong!  ←ゴリラか!


うるさいつーの!

モニターを見たら、何やらカタそうな男が立っている。

よもや! よもや! よもや! NHKの集金ではあるまいな? 

変装して来たのか? ほんとにNHKなのか! NHK=直訳=忍者ハットリ君なのか!


早朝7時に必要以上に激しくチャイムを鳴らす、子供みたいなその人は、

毎度おなじみ・仙田老人だった。 ←別名・一遍上人

寝ぼけている私に、仙田さんは、まくし立てた。



うーさん、くさいよ、くさいよ、水っくさいよ! 

なんだよ、ラジオに出るなら出るって教えてくれよー。

あやうく聞き逃すとこだったぜ。あぶねーったら、ありゃしねーよ。ふんとによー。

前もって教えてほしかったよなー。

なに、あれ? あの番組は、なに?


うーさんも知っての通り、独り暮らしだろ、オレは。

でよ、判で押したように5時に風呂入って、晩飯を6時ジャストに食べたら、もう、することないわけよ。

あとは寝るだけ。あるいは静かにお迎えを待つだけ。そんなエキセントリックな夜さ。うふっ。

金曜午後7時っていやー、いい若いモンはフィーバーするんだろ?

ウチなんかにいないよな。徹夜で踊りまくるんだろ? うらやましいよなー。

金曜日なのに「サタデーナイト・フィーバーとは、これいかに?」とか言うんだろ? うらやましいよなー。


いつもは7時のNHKニュースを見てさ、天気予報の半井さんは、また太ったんじゃねーか。

このまま脂肪高気圧に広く包まれたらエライことだぞとか心配しながら、寝ちゃうんけんどよう。

昨日に限って何を思ったか防災ラジオの電池をチェックしたわけよ。


ウチのは電池が切れても、ハンドルをぐるぐる回せば充電できる。

電池がなくても緊急放送を聴くことができる。それでこそ防災ラジオだ。

だけどさ、やっぱ電池があったほうがラクじゃん。

クルマだって木炭で走るより、ガソリンで走ったほう速いだろ? な、な?

そう思ってチェックしたら、な、な、なんと電池が入ってない! あぶねー、あぶねー。

あわてて単3電池を入れたよ。テレビリモコンに使ってた古いやつ。

そしたら、76.3Mヘルツ・FMなぎさステーション「あなたとドスコイ!」が聴こえたわけよ。

伊豆高原日記がどうのこうのとか言ってると思ったら、うーさんのナマ声が…。

ちょービックリ! なに、あれ? どゆこと? 読者に経緯を説明してよ。



それではご説明しましょう。

伊東国際交流協会のスタッフに伊豆高原日記の大ファンがいましてね。

その人が「あなたとドスコイ!」という番組を持っていて出演を依頼されたわけ。

ほら、昨年秋にイタリア語教室に参加したでしょ。あれが縁で…。

1月26日金曜日午後7時、FMなぎさステーション「あなたとドスコイ! DISCO QUEENS」。

元女相撲4名のダンスユニット「ディスコ・クイーンズ」の楽しいトークが炸裂する、音楽とおしゃべりの素敵な60分♪

そのゲストとして出演したというわけですねん。


なーるほど、そゆことね。りょーかい!

じゃ、帰るわ。朝っぱら悪かったね。そんじゃ、ばいびー!



仙田老人は朝っぱらから騒ぎに騒ぎまくって帰って行った。

前もって日記で放送日をお知らせすれば良かったんですが、

シャイなもんで、すんません。

「ディスコ・クイーンズ」のみなさん、その節はお世話になりました。

謝意、謝意、謝意♪



★追記

突然ですが、たったいま、チベットの修行僧「カラコルム・がちゅん・ギャン」からメールが来たので紹介します。


拝啓

昨夜、超短波放送で「FMなぎさ橋のたもと」を聴いていたら、うーさんの声が流れて来たではありませんか。

そうです、忘れもしない魅惑のヴォイス、ちょい伊豆オヤジのナマ声。

ここチベットでうーさんの声を聴くとは、まさに驚天動地のびっくり人生! スーパーさぷらいず!

ほんとうに懐かしくて懐かしくて思わず涙がこぼれました。

2004年の伊豆の夏、家族まるごと大変お世話になりました。

出家前だったので私の名前は確か「チャン・ホエホエ」だったと記憶しています。

忘れもしない伝説の夏休み、生涯最高に楽しい夏でした。本当にありがとうございました。

こちらは相変わらず修行修行の毎日です。日々、滝やムチに打たれて頑張っています。

亡命中の師匠ダライ・ラマ14世が、たまにはメールをくれと言ってました。

時節柄、ご自愛ください。さようなら。

参考資料・伝説の夏休み




FMなぎさステーションの電波76.3Mヘルツは、

遥かヒマラヤ山脈を越えてチベット自治区の小さな僧院にまで届いていた。

偏西風に逆らって、ひたすら西へ西へと突き進んで行った76.3Mヘルツ。

FMなぎさステーションの電波は、もしかすると電波界の三蔵法師かもしれない。 ←うまい!


カラコルム・がちゅん・ギャン君、ちょも・欄間君。

今年の夏、伊豆に遊びに来ませんか。

男3人でFMなぎさステーション「あなたとドスコイ!」を聴きながら、

冷えたビールを飲んで、歌って、踊って、フィーバーしようぜ。

だって、だって、金曜日の夜だもん。



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