●2007年4月12日 初夏の香り・デコポン
温州ミカン、紀州ミカン、夏ミカン、ハッサク、日向夏、ポンカン、タチバナ、
ジャバラ、スウィーティー、デコポン、ワシントンネーブル、バレンシアオレンジ、
ブラッドオレンジ、ベルガモットオレンジ、ネーブルオレンジ、マンダリンオレンジ、
グレープフルーツ、ユズ、ダイダイ、カボス、スダチ、ユコウ、ヘベス、レモン、ライム、
シークヮーサー、シトロン、ブッシュカン、ブンタン、晩白柚、土佐ブンタン、セミノール、
イヨカン、清見、マーコット、はるみ、キンカン、カラタチ。
柑橘類はいくつもあるけれど、デコポンほど愛嬌のあるヤツはいない。
初夏を告げる果物・デコポン。愛すべき柑橘類・デコポン。
軟派な堅物・デコポン。群を抜く存在感・デコポン。
あなたがいるから今夜は淋しくないの…みたいなデコポン。
ジャイアンツ入団2年目の松井みたいなデコポン。
若い人は知らないだろうがケーシー高峰みたいなデコポン。
スーパーAOKIで2個=700円で売っていた。高くてとても買えなかった。とほほ。
1972年、長崎県の果樹試験場で温州ミカンとポンカンを交配して誕生したのがデコポンだ。
その後「デコポン」は熊本県で盛んに栽培されるようになり、ついには登録商標を取得した。
いびつな外見をセールスポイントにしたという。
デコポン!
当初は登録商標の関係で熊本県産以外は「デコポン」と名乗ることが禁止されていたため、
他県のデコポン農家は、それぞれが勝手に名前を付けていた。
愛媛県=ヒメポン、和歌山県=ワカポン、静岡県=フジポン、香川県=カガポン。
ネーミングに苦労したのが広島県だ。
「広島県=ヒロポン」だと覚醒剤と同じ名称になるため、なぜか「キヨポン」としたが、
なんじゃ、そりゃ? わけわからん! とクレームが殺到した。
鹿児島は鹿児島で、「おいどんポン」、「桜島が噴火してポン」、「西郷ポン」など、
これまた好き勝手な名前を付けたため、かえって消費者の混乱をまねく結果となった。
このため関係機関で協議した結果、名称を「デコポン」に統一することになり、
熊本果実連と日本園芸農業協同組合との間で商標権使用許諾契約が締結された。
これを受けて糖度13度以上、クエン酸1.0%以下の基準をクリアしたものは、
産地にかかわらず「デコポン」の名称を使用して良いことになった。
めでたし、めでたし♪
基準値に満たない「デコポン」であっても、かなりの需要が見込めることから、
「デコポン」と名乗らなければ自由にネット販売できるようになった。
基準値以下のデコポンに付けられた新しい名前は全国で300種類以上。
「灘の生いっポン」「すっぽんポン」「ヤン・デ・ポン」「プミポン・アドゥンヤデート国王陛下」などが有名だ。
めでたし、めでたし♪
★ワンポイント・めも
「デコポン」は、一見、果皮が厚くむきにくいように見えるが、実際にはむきやすく袋のまま食べられる。
加えて糖度が高く、食味にも優れることから、市場や消費者の支持を得て、
価格が低迷していた甘夏やハッサクに代わる有望な中晩生柑橘として、平成以降急速に栽培面積が増加した。
★ワンポイント・めも
同じ柑橘類のハッサク=八朔は、もともと旧暦の8月1日を指す言葉で、
毎年その時期から食べられるようになることから、この名が付けられた。
★ワンポイント・楽天
デコポンもいいけれど、マンゴーも食べたい。
沖縄マンゴーが有名だが、最近は宮崎完熟マンゴーが人気急上昇。
「太陽のタマゴ」=2個で15800円!
くわーーーーー! 食べたい、食べたい! 皮だけでもいいから。
99里イージマ、お中元に、どうよ? 贈ってくれよ。
お返しに「デコポン」を贈るからさ。
だめ?
じゃ、これで、いいや♪
これでもダメなら、こっちでも、いいけどぉぉぉ。