まえ   つぎ   日記

2007年5月14日 木靴のスケート


第三代丸山遺跡は、今から約5500年前〜4000年前の縄文時代の集落跡で、長期間にわたって定住生活が営まれていた。

平成4年の発掘調査で、竪穴住居跡、大人の墓、子供の歯科、掘立柱建物跡、貯蔵穴、粘土採掘坑、

道路跡などが見つかり、集落全体の様子や当時の生活環境が具体的に判明した。


膨大な量の縄文土器、石器、土偶、土・石の装身具、木器、黒曜石なども出土。

ヒョウタン、ゴボウ、マメなどの栽培植物も見つかり、DNA分析により熱帯バナナの栽培が明らかになるなど、

数多くの発見が縄文文化のイメージを大きく変え、平成12年11月、国特別史跡に指定された。


なかでも古代遺跡ファンを驚かせたのが、集落の外れから出土した「木靴のインラインスケート」だ。

木靴は漆を塗った丁寧なつくりで、サイズが小さい(22.5cm)ことから女性が履いていたと思われる。

足型に合わせて木の表面を上手に削り、つや消し仕上げにしてある。

その上に漆を5回塗りして、さらに防水・防腐・防錆・防塵・防シロアリ処置を施してあった。

木肌の自然な風合いから当時のつつましい生活がしのばれる。


伊豆高原新聞社は、第三代丸山遺跡から出土した、

「木靴インラインスケート(重要文化財)」を、文化財研究所の特別許可を得て撮影した。

いまだかつて一般公開されたことがない「秘蔵品」である。

5メートルほど向こうに、白いレースカーテンを透かして、「木靴」の優美な姿がうっすらと見えた。

目をこらしてよく観察すると、普通のスケート靴に見えるが少し違うようだ。

撮影終了後、「木靴」はフォークリフトで慎重に地下の資料保管室に搬入され、

黒カビや汚れの除去、退色した部分をどう取り扱うかなど、10年がかりとされる修復に取りかかるという。


仙田道隆・京都造詣大学教授(考古学)の談話

他に例のないもので世界の七不思議と言っても良いだろう。

そもそも木靴はオランダの特産品だから、ヤン・ヨーステンあたりが持って来たのかもしれない。

時代が違う? バカ言っちゃ困るよ、キミィ。だからシロートはヤなんだよ。

ヤン・ヨーステンの祖先が縄文時代にいたかも知れんだろ?

いや、いない! と誰が言い切れるぅ? ほーら、みろ。

こういうことを空想して自分だけが楽しむわけよ、キミィ。

それが考古学の後醍醐つーか醍醐味なんだよ、キミィ。



お待たせしました。コレが縄文時代の「インラインスケート木靴」です。 くりっく♪


類似品にご注意ください。



まえ   つぎ   日記

inserted by FC2 system