まえ   つぎ   日記

2007年5月24日 危険コースターを一斉点検


「エキスポランド」(大阪府吹田市)のジェットコースター脱線事故を受けて、

国土交通省は23日、伊豆高原6丁目・仙田玄蔵さん(83)宅のコースターを緊急点検したと発表した。

独り暮らしの老人世帯であるため、点検対象のコースターはわずか4基だったが、

これから本格的な夏を迎え、何も知らない近所の老人たちが、

当該コースターを使用して、麦茶、アイスティ、カルピスなどを飲みながら、

どうも紙製のコースターはコップに張り付いていかんですな〜、と大声で世間話をした場合、

最悪、死亡事故につながる可能性も否定できないとして、急遽、緊急点検を実施した。


問題のコースター

点検が終わった4基のうち3基の竹製コースターは、長期使用が原因と思われる、変色、色落ちが顕著で、

老人特有の、よだれ、食べこぼし、つば、カビ等が多数付着しており、衛生的にも非常に問題があることがわかった。

管理責任者の仙田さんは、こうした不備を隠蔽しようとして、コースターの裏表を交互に使用していたが、

両面とも汚れが目立って来たため、やむなく危険を承知で使っていたと涙ながらに白状した。


問題のコースターは、昭和27年の運用開始以来、

一度もJISが定める検査を受けたことはなく、本人はそんな検査があることすら知らなかったというが、

国交省は、コースターに対する清潔危機管理意識の欠如を指摘すると同時に、

地元保健所を通じて、これらコースターの全面的使用禁止を命じた。


第一級危険物コースター取扱い責任を問われることになった仙田さんは、

数々の問題が判明したことを真摯に受けとめ、内部体制の刷新と信頼回復に全力で取り組みたいと語った。


国交省は、各自治体、保健所等と協力して、

家庭で使用されているコースターの杜撰な管理体制を改めるべく、

伊豆高原の全家庭に設置されているコースターはもちろん、

コップ、茶碗、丼、皿、箸、徳利などの付帯遊具についても緊急点検を実施するよう要請した。


その結果、29家庭のコップと茶碗に、大小の亀裂、さびの発生、車軸の異常、フチが欠けている等の欠陥が見つかった。

なかにはコップの底が抜けて、まったく用をなさないのに平然と使い続けている家庭もあった。

そのうち3個は部品の交換をして、すでに改修を済ませたというが、

まだ点検が終わっていない家庭に詳しい報告を求めるとともに、

無許可で危険なコースターや異常が見つかったコップ、茶碗などを使用しないよう呼びかけている。



★その後の仙田さん

24日午前、コースターの総入れ替えを実施。

新たに「美人画シリーズ」コースターの運用を開始した。



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