まえ   つぎ   日記


2007年6月06日 脱北者発見!



「パン粉は3日おき」「北海道には自由がない」と脱北者は語る


静岡県伊豆沖で5日、脱北者とみられる家族4人が乗った不審船が見つかった事件で、

県警は救護の必要性から、警察官職務執行法に基づき、4人を保護し、事情を聴いた。


調べによると

家族が暮らしていた北海道は、慢性的に「食料」と「自由」が不足しており、

パンは5日おき、パン粉は3日おきに食べるのがやっとだという。

厳しい食糧難から、土、泥、草、皮、木の根、キタキツネ、クマ、エゾジカ、鮭、マリモなどを食べて飢えをしのいでいたが、

それも食べ尽くしてしまい、餓死寸前だった一家は、北海道脱出を決意したという。


命がけで脱北して来た家族4人は、夫婦と息子兄弟。

父親が山の猟師で、長男が海の漁師、次男がタコ漁師であることが確認された。

乗っていた船はタコ漁に使うために次男が購入したもので、その収入で家計を支えていた。

父親は、キタキツネ専門の猟師で、たまに鮭をくわえたクマを獲ることもあり、

鮭とクマを同時に獲るなんて「オレは猟師で漁師か!」と、はしゃいでいた日もあったという。


父親は、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、ルーマニア語などはまったく話せないが、

北海道なまりがあるものの日本語だけはぺれぺれで、

さかんに「伊豆は暖かいっしょ、北海道はシバレルっしょ!」と意味不明なことを口走っているという。


4人は北海道の「公民証」とみられる身分証明書と、わずかな人民円を所持していた。

このほか船内には、カッパや傘、ウニ、フクロウ、木彫りの熊、ジャガイモ、タオル、夕張メロン、トウモロコシ、

毛蟹、たらば蟹、各種サーモン、松前漬け、数の子4トン、サッポロラーメン、旭川ラーメン、いくら、

函館トラピストバター&チーズ、白い恋人詰め合わせ、グリーンアスパラ、養殖マリモ缶、洞爺湖ウインザーホテル、

スープカレー3万リットル、熊出没注意のステッカー、ホタテの貝柱、利尻昆布、ラベンダー人形オルゴール

この他、旭山動物園、札幌の時計台&雪まつり、稚内の流氷、パジャマ、靴下などの日用品が積まれていた。


調べによると

6月1日、タコ漁船で北海道を出航したが、津軽海峡に差しかかると天候が急激に悪化。

船が揺れて食事や会話もできないほどで、必死で船にしがみついていたという。

4人は船で直接、楽園リゾート沖縄orハワイに行くつもりだったが、警備の厳しさから断念し、

目的地を中途半端に温暖な「伊豆半島」に変更したという。


6月5日午前4時ごろ、伊豆沖北方約10キロの海域を漂流していたタコ漁船を、

伊東漁協のハエナワ漁船「第7正露丸」船長・仙田勇次さん(83)が目撃した。

不審に思った仙田さんは、北海道からの脱北船に違いないと、110番通報すると同時に救助を開始。

仙田さんが近づくと、先頭に乗っていた父親らしき年配の男性が、

「ここはイズか? イズか? 出雲とちゃうやろな?」と流暢な北海道弁で繰り返し尋ねたという。


一家は、武器類は所持していなかったが、毒薬とみられる薬品を所持していた。

男性の1人は「北の警備員に見つかったら、飲んで死ぬつもりだった」と説明した。

警察当局で成分の分析を急いでいるが、工作員が使用する毒薬とは異なっているため、

「説明の通り、工作員ではなく、純粋に脱出を目指したのではないか」 とみている。


入管当局は、上陸を許可しない場合は強制退去手続きに入るが、その場合も人道上の見地から、

北海道への強制送還はしないとしており、渡航費用の国費負担も含め、伊豆入国許可の方向で調整している。


北海道からの「脱北者」が急増!

不景気な北海道を脱出し、本州に密入国してくる脱北者が急増している一方、

言語・生活・文化様式・気温・積雪などの違いから適応に苦しむ者が多く、

本州の生活になじめず、北へ帰って行く「帰北者」が増えている。

そのほとんどは家族で帰るケースが多いが、会社の命令で単身北海道に行かざるを得ない中年男もいる。

彼らは、我々は帰北者ではない。単なる単身赴任だ! などと曖昧な供述をしているという。


★参考 北帰行=小林旭



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