●2007年6月08日 6月の風
近所の「コーヒー・バターノート」や「紅茶・ピクシー」も好きだけど、
最近、気に入っているのが「一碧湖美術館・デザートテラス」。
一碧湖を一望できる広いテラスから、ぼうっと湖を眺めるだけでも気持ちがいい。
ホテルを早めにチェックアウトしたのはいいが、次の予定がない。そんな人におすすめです。
コーヒーやランチもあります。6月の風に吹かれながら湖の周りを散歩するもよし。
伊豆ご来遊の節は、伊豆の瞳・一碧湖デザートテラスで休憩しましょう♪
↓相方が撮影したケータイ写真。湖が全然写ってないじゃん!
修善寺「朴念仁」で蕎麦を食べたあと、おいしいコーヒーを飲める店をずっと探しているが、
残念ながらあの辺にはないようです。
で、この季節は「茶庵・芙蓉」で自家製の梅ジュースを飲んだりして。
築100年の古い建物、静かすぎる畳の部屋、自然な歪みが入った窓ガラス、木々の緑を差し招く縁側。
温泉街を見下ろす小高い丘に吹き渡る風は、大人っぽい梅ジュースの匂いがした。
★梅ジュース・400円。相方は「抹茶白玉あずき・700円」
と、そこにケータイ。おなじみ豪邸T氏だ。
ハワイ帰りどぇ〜〜す。おいしいコーヒー豆を買って来た。お裾分けするので、かもん♪
やった! 早速伺うと豪邸の食堂にコーヒーの香り。一口いただく。おお、ハワイコナ! うまい!
口の中にハワイ島の柔らかい風が、さあっと吹いた。まろやかで濃厚、飲みやすい。
ホワイトハウスの公式晩餐会で出されるコーヒーは「コナコーヒー」と決まっている。
ハワイ島といえば「ファラライハワイコナ・エクストラファンシー」かと思ったが、さにあらず。
豪邸T氏は、ポピュラーな「ハワイコナ」で満足するような人ではなかった。
ハワイ島ファララ山の裾野に広がる大企業のコーヒー農園から、
さらに高度を上げると、中腹にへばりつくように小さな農園がある。
豪邸T氏はここの「ハワイコナ」を買って来てくれた。
聞けば、このコーヒー農園は広島から移民した日系人が開拓したのだという。
ファララ山中腹の日照時間、湿度変化、寒暖差、弱酸性の肥沃な土壌、すべての条件が最高の豆を作った。
作業的には山裾に広がる平坦な土地のほうがずっと楽だが、
貧しい移民にとってそのような恵まれた土地を手に入れるなど望むべくもなかった。
長い歳月を費やして人力のみで溶岩台地の農園を開墾してきた。
いまなお元気で働いているジイチャンが丁寧に焙煎した、茶色の宝石=ハワイコナ(注)。
少量生産なので、とんでもなく高いけれど、とんでもなく美味しかったです。
ファララ山の中腹にある小さなコーヒー農園。
そこに吹く6月の乾いた風は、小柄なジイチャンの頬をかすめて、
カップのなかで円を描くミルクのように、くるくる周り、笑いながら、歌いながら、山の向こうに流れて行った。
★注
「ハワイコナ」はコーヒーですが、
「ハワイ粉」はマカデミアナッツを主原料としたうどん粉です。