まえ   つぎ   日記


2007年7月05日 夏越の大祓



半年の節目である6月30日、全国の神社で大祓式(おおはらえしき)が執り行われた。

半年ごとに清らかな身に立ち返らんとする神事で日本古来の伝統行事である。

6月は夏越大祓(なごしの おおはらえ)、12月は師走大祓(しわすの おおはらえ)と呼ばれており、

茅で作られた「茅の輪=ちのわ」を和歌を唱えながらくぐり抜けて穢れを清める。

これが「茅の輪くぐり=ちのわくぐり」である。

茅の輪



これをふまえて。

7月5日、伊豆高原神社でも「夏越しの小祓い」が行われたが、

この神社では「茅の輪くぐり」ならぬ「知恵の輪くぐり」をすることで有名だ。

その場で渡された「知恵の輪」をくぐるわけだが、年齢や性別によって難易度が決められている。

知恵の輪をはずしたりするのは、時間さえあれば誰でも簡単にできるが、コレをくぐり抜けるのは容易ではない。

だからこそ知恵の輪を上手にくぐり抜けた人には、半年に一度のご褒美が待っている。

半年分のアカや汚れをさらっと清める、特殊洗剤入りの温泉シャワーを浴びることができる。

これを地元の人々は神様のシャワーと呼んでいる。


残念ながら「知恵の輪」をくぐれなかったり、時間内にはずせなかった人は、

罰として半年分の給料を神社に奉納しなければならない。

それがイヤな人は、神社側の特別な好意により「浅知恵の輪」に挑戦する。


男は知恵よりチカラだ! という男らしい男専用のお祓いである。

チカラ自慢の男たちが強引に鉄の輪の引きちぎろうとするが、こっちもなかなか難しいとのことだ。


こうして伊豆高原神社では「夏越しの小祓い=知恵の輪くぐり」が今年も粛々と行われた。

どうしても知恵の輪がくぐれなかった3人。斉藤さん(左)、土屋くん(中)、仙田さん(右)。

仙田さん宅に集まり「知恵の輪くぐり」の猛練習をしている。



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