まえ   つぎ   日記


2007年7月16日 タライ舟で脱北!



<タライ舟>で男女5人が北伊豆を脱出!


7月1日、北伊豆に夏を告げる「タライ乗り競走」が、

伊東市内を流れる伊豆のアマゾンこと松川でにぎやかに開催された。

タライに乗り込み、オール代わりのしゃもじで水をかきながら川下りし、タイムを競う名物レースだ。

梅雨空の下、観光客や外国人、小学生ら200人が7種目40レースに挑戦した。

河岸から市民ら約2000人が見守る中、バランスを失って川に転落するお調子者や、

タライと一緒に川流れするヒョーキン者がいて、川面に笑い声が響いていた。



「タライ乗り競走」から二週間後の7月15日・早朝。

南伊豆の下田市に、見慣れない「タライ舟」が漂着したと110番通報があった。

警察の調べによると、タライの中に女4人・男1人が隠れているのを地元の漁師が発見。

女性たちは流暢な日本語で「自分たちは北伊豆から逃げて来た」と話し、北伊豆に対する不満をぶちまけたという。

北伊豆=北伊豆民主主義人民共和国 南伊豆=大伊豆民国


その後の調べによると、5人は伊東市の「タライ乗り競争」に乗じて、北伊豆脱出を決行したと語った。

北伊豆では観光客不足による経済の落ち込みが慢性化しており、深刻な食料不足に見舞われ、

ほとんどの人民は、野草や根、壁土を常食としており、たまに中国製「段ボール入り肉まん」を食べるという。


こうした苦境から逃げ出すため、命がけで伊豆を出する(以下、脱北という)人間が急増。

北伊豆人民軍・国境警備隊が監視を強めるなか、彼女たち5人は決死の覚悟でタライをこぎ出したという。

タライ舟での脱北成功は40年ぶり3例目だが、手こぎタライ(船外機なし)で全行程をこぎ切ったのは初めてとのことだ。

5人は昼夜休まずカイをこぎ続け、15日午前4時ごろ、下田市の漁港に入港した。

台風4号の影響が心配されたが、風は強かったものの小雨が降る程度で、たいしたことはなかったらしい。


★脱北者のひとり・仙田秋子さん(38)の談話

腕も手もすごく痛いけど、成功できてうれしいです。

太平洋を一人ぼっちで横断した堀江謙一さんの気持ちがよくわかりました。

堀江さんて、あのホリエモンですよね?


 脱北者が使った老朽タライ舟(YAMAHA)


 タライ脱北者を迎える下田市民


 脱北成功を喜ぶ仙田秋子さん一家




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