●2007年8月-25 古代ネギを発掘!
残暑厳しすぎる8月22日、伊豆高原の民家で古いネギが発見された。
伊豆考古学研究所によると、伊豆高原4丁目の斉藤浩三さん(33)が裏山で犬が騒ぐので行ってみると、
「ここを掘りなさい!」と指示するかのように飼い犬のポチがワンワン鳴いていたという。
犬の指示に従ってそのへんを慎重に発掘すると、6分後、枯れ枝のようなものが出てきた。
金銀財宝とは似ても似つかぬモノにがっかりした斉藤さんだが、
もしかしたら価値あるモノかもしれないと、知人の考古学者に鑑定を依頼した。
愛犬ポチ・ここ掘れワンワン
発掘中の斉藤さん
放射性炭素年代測定法で調べてみると、斉藤さんが掘り出したモノは、
「5000年前・新石器時代の古代ネギ」であることがわかった。
古代植物研究所によると、かつて伊豆半島は古代ネギの一大繁茂地で、
中伊豆の湿地帯を中心として半島全体に広く生育していたという。
アリルサルファイドを大量に含む古代ネギは、即効性の精力剤として優れた効果があり、
奈良時代の文献によると「男性が好きな食べ物 BEST・5」に常時ランクインしていたという。
まぼろしの古代ネギ
ところがその後、隕石の落下や異常気象による生育環境の急激な変化に対応できず激減。
古代ネギ、あわや全滅かと思われたが、どっこい!
江戸時代後期に書かれた「本草古代ネギ浮世床」によると、やがて古代ネギは「椎茸」に姿を変えて復活する。
以来、中伊豆名物「古代椎茸」は、強壮剤として世界中に販売されるようになった。
斉藤さんが発掘した「古代ネギ」には、比較的新しい歯形があったという。
★古代拾得物鑑識課の談話
年代的には比較的新しい歯形だが、人類に近い「超老人ホモサピエンス」が、
ワシだって、まだまだ! と精力剤代わりにかじってみたが、
固いし、マズイし、期待したほどの効果が得られなかったため、あっさりポイ捨て。
そのまま誰にも発掘されることなく現在に至ったのではないでしょうか。
まあ、今も昔も、精力絶倫に対する男性の憧れは変わらないということですね、うわっはは〜!
いずれにしても真相は遙か歴史の彼方に埋もれてしまったが、
古代ネギの発掘現場からほど近い場所に住む、山菜猟師の仙田元雄さん(81)は、
新しい入れ歯はいいよね〜。何でも噛めるようになった!
そのへんに埋まってる枯れ枝だって噛めるよ♪ とはずした入れ歯を見せてくれた。
★発掘ブームにわく伊豆高原
古代ネギを集める地元のボランティア小学生
腐った古代ネギを回収する保健衛生課の職員
新石器時代の古代ネギ林(想像図)