●2005年11月25日:落葉の庭
落ち葉が、くるくる、くるくる、まわっている。ふと立ち止まって、考えて、迷って、また元気に走り出す。
にこにこ笑いながら、陽気な冗談を言って、羊雲を笑わせ、
しくしく泣きながら、辛辣な言葉を吐いて、西陽に毒づく。
小春日和のステージで踊っているキミは、落葉のダンサー。
鑑賞眼のある空が、ゆっくりと強い拍手を送る。のんびり屋の雲は、居眠りを恥じて、照れ笑い。
お調子者の風は、庭のプリマドンナに恋をした。
晩秋の庭が、落葉のダンサーを絶賛すると、グオンと傾いた夕陽が、明日もピカピカの上天気を約束した。