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●5月7日:連休最終日・雨の日曜日
思い出に残る素敵なGWになりましたか。 「ああ、ウチが一番ね、どっこいしょ!」とか言ってませんか。 雨の日曜日。 明日からまた仕事ですね。パパ、がんばってね。 ● NHKスペシャル「プラネットアース」を見た。 NHKと英国BBCが5年の歳月を費やして撮影した映像は本当に素晴らしかった。 今夜はその第一集。ラテ欄に大きく番宣があったので見た人も多いかと思う。 いやー、久々にテレビを見て感動した。 オットセイに食らいつく巨大なホオジロザメ。高速度カメラで撮影したジャンプシーンはみごとだった。 クジラ、イルカ、シャチなどのジャンプはよく目にするが、ホオジロザメは初めて見た。 残忍とか陰惨を超えた美しい捕食の瞬間。 生と死の劇的なコントラストは、いつでも見る者を興奮させる。 狡猾な作戦を駆使して集団で狩りをするリカオン。チームプレーのすべてを見せた空撮シーン。 砂嵐のカラハリ砂漠を越えて水の楽園に辿り着いたアフリカゾウ、歓喜の水浴び。
雪洞の中で生まれた子供が初めて外界を見た驚きの瞬間。 4ヶ月間、何も食べてない母が、体力の限界にありながら子供に乳を与える幸せそうな表情。 零下50度の北極で生きる親子。 さあ、これをふまえて。
★ホッキョクグマのプロフィール 北極圏にのみ生息する陸上最大の肉食動物。 雄の体長は2.5〜3.0m、体重は400〜800kg。 体毛は純白であるが、餌となったアザラシの油脂や汚れで黄みがかっている。 氷の世界の王者の風格がある。 氷上で獲物を求めて移動し、その行動範囲は一日に60kmにも及ぶと言われている。 エスキモー等北方民族のみが狩猟が許可されている。
ホッキョクグマは氷が割れ始める春を待っている。 彼らの餌であるアザラシが、氷から顔を出し、ひなたぼっこをするために上がって来る。 アザラシとて日光浴ぐらいしたい。思う存分、春の空気を吸いたい。 ホッキョクグマは、そこを狙うのだ。 獲物を狙うときのホッキョクグマは、ずんぐりむっくりした動物ではない。 氷の世界のスナイパー、北極の殺人者、血も涙もない冷血動物だ。
ところが殺人者ホッキョクグマには、致命的な欠点がある。 北極は雪と氷の世界。真っ白。とにかく白い。ホワイトまたホワイト。ホワイト&ホワイト。 ←しつこい! そんな白い世界にあって、純白ワールドのなかで、 ホッキョクグマの鼻は黒い!
日光浴に余念がないアザラシはのんびりお昼寝をして、 ホッキョクグマが接近していることに気づかない。 そんな間抜けなアザラシが存在するせいで、ホッキョクグマは何とか餌にありついてきた。
ところが、ここ3、4年で状況が変わったらしい。 ホッキョクグマを研究している動物学者によると、 何キロもの彼方からホッキョクグマの黒鼻を見分ける、見張り専用のアザラシが現れたという。 昔のニカウさん並みの視力を持つそいつが警戒警報を発して仲間を逃がす。 そんなこんなで、やすやす捕食されるアザラシがめっきり減ったと言う。 そのぶん、餌にありつけず、やせ細ったホッキョクグマが増えた。
ところが、ここ1、2年でまたも状況が変わったらしい。 動物学者はつづけてこうも言った。 最近、ホッキョクグマの歩き方がおかしい。 3本足歩行のクマが増えた。みんな、ひょこひょこ歩いている。 不思議に思ってなおも観察を続けてみると理由が判った。
学者が見たように、3本足で歩いていた。 左足で隠し、つぎは右足で隠し、また左足で隠し、右足で隠し・・・・。 視力が向上し、昼寝もしない見張りアザラシを出し抜くために、 ホッキョクグマは、ついに北極秘伝の奥義・3本足歩行を生み出した。 すごい! すごすぎるぞ、ホッキョクグマ!
ホッキョクグマになり切って歩いてみた。 とんでもない。歩けるもんじゃない。 両手で交互に鼻を隠しながら3本足で歩く。やってみ、やってみ。 鼻を隠した手を換えるタイミングが実に難しい。 どってん、どってん、転ぶよ。 ホッキョクグマ、あんたは、えらい!
★アザラシに襲いかかるホッキョクグマ。交互鼻隠し3本足歩行だぞ!
動物学者は、なおも言う。 ホッキョクグマと同じことを、こんどはパンダにやらせてみたい。
ここで問題です。ほんもののパンダはどっち?
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