まえ  つぎ 日記INDEX

6月7日


検便上手な私。

6月は健康診断がある。ウチは健康診断フェチである。
4月初旬から食生活を質素にして血糖値やコレステロール値の正常化に努力する。
もともと食事は質素だから気にすることもないが血液だけはサラサラにしておきたい。
テスト前の一夜漬けに等しいが何もしないよりはマシだろう。

毎年、診断結果や各種検査の数値を、私、妻、妹で比較しあうが常に妻の大勝利である。
連戦連勝。完璧な健康状態と言っていいだろう。医者から三重丸をもらってくる。
これが健康な人の数値だ!ってのを再現すると妻になる。バカはどこまでも健康である。

妹は多少の出来不出来はあるが、まあまあ基準線を守っている。
成績中くらい、スポーツそこそこ、容姿普通、いわゆる平凡。そんな生徒だ。
3年前に血糖値が高かった。臆病な彼女は、それから三ヶ月間、甘いものを食べなかった。
いまでは明治の板チョコを貪るように食べている。
ノドモト過ぎれば…の典型。つまりバカである。

私はコレステロール値が異常に高いことがあった。
慌てて全社一丸となって食生活を改善したおかげで、いまは正常値をキープしている。
さて健康診断の準備として、まずは検便である。
採便の容器をもらってきて二日分を提出するのだが、容器に添付された注意事項が笑わせる。
検便プロの方は知ってると思うが、ここで便の取り方を説明したい。

透明な液体が入った容器から、キャップを回して付属の耳かきの先みたいなものを引き抜く。
その先端にある細いブラシで、ナニをちょいと引っかけて採取する。
それを液体入りの本体容器に差し込んでネジを締める。
添付されたビニール袋に入れて提出する。以上。
理解不能な方がいるといけないので、参考図を示す。



最近は検便も便利になった。容器も進化したものだ。昔なんて、そりゃー、もう…。
で、問題の注意書きである。まんま掲載する。

1:採便容器は子供の手の届かない所に置いてください。
2:採便容器内の液を、飲んだり、点眼、点鼻しないでください。
3:採便容器を肛門に刺さないでください。

目にゴミが入ったら検便容器と知って目薬の代わりに点眼するのか? 
サンテ40か? カスミ目に検便か?
鼻づまりにも検便か? そんなものを鼻に入れてはいけないと思う。

そのまま肛門にズブリと差し込む勇気がある人、いったい何人いるのか? 
なんかのプレイか?
電化製品に添付されてくる「注意書き」も笑うが、これにも笑った。

私は、無事、今朝8時42分、第一便(ベン)を採取した。
明日の第二便(ベン)を待つばかり。
女2名は、あいにく便秘っぽいとか言って、いまだ任務を果たしてない。
妹が私の第一便(ベン)採取完了を知って「あらま、検便上手」。うれしい…。

問題は、このあとだ。
採便し終わった容器は「冷所」に保存してください、とある。明記してある。
私は迷わず冷蔵庫に入れた。できる限り鮮度を保って欲しいと願いつつ。
すると、いまだ採便未遂の妹が強く抗議する。冷蔵庫はやめてよ! 気持ワリー。

気持ワリーって、じゃ、どこに置いとくんだよ?
どっか涼しいところ。決まってんじゃん。
仕方なくテラス下の日陰に移動した。
私の第一便(ベン)は文字通り日陰の身となったのである。
これは採便完了した私への嫉妬に違いない。

さあ、明日も元気に便を採取して差をつけてやるぞ。
いまから検便に燃える私は、それとなく腹部を揉んで明日に備えている。
以上、検便上手な私の日記でした。



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