まえ  つぎ 日記INDEX

9月06日


「北の国から」無口なボクサー・黒板五郎

ドラマ「北の国から」。今夜から二夜連続で放映される。
ウチは初回から観ている猛烈な「北の国から」マニアだ。
録画用にビデオテープを買いに行ってきた。意気込みが違うもん。

1時間番組の頃に較べ、監督が交替したら、
「泣きのシーン」がやたら多くなった気がする。
感激屋の妻&妹は、毎回、おいおい泣きながら観ている。

今回は「遺言」。すでに脚本を読んでしまった。
妻&妹がストーリーを知りたがって、うるさい。
今夜、見ればすむことなのに知りたがる。バカで困る。

で、ビデオテープの売り場に、こんな張り紙。
「北の国から」二夜連続5時間30分! ビデオテープの準備は?
商売うまいなー。ここの売り場主任に拍手だ。

おお、5時間30分か。最長160分2本でも間に合わないぞ。
かといって3倍録画では、なんか申し訳ないような気がする。
こういうとき長時間録画が可能なDVDやHDデッキがあればなーと思う。

「北の国から」を見て、いつも感じること。
なりふり構わない黒板五郎の家族愛の前では、
洗練、洒脱、小粋などの浮わついた言葉は、木っ端微塵にされる。

自然と闘いながら、人間を慈しみながら、生きて、生きて、生きる。
その強靱な輝くような泥臭さに打ちのめされてしまう。
黒板五郎は、殴られても殴られても立ち上がってくる無口なボクサーだ。

軽快なフットワークが自慢の洗練されたカミソリ・ボクサーは、
ファイナルラウンドで無口なボクサーが全人生を賭けて放った、
重い鉈のような真っ正直なパンチを食らってマットに沈む…。

今夜、そのパンチを浴びないよう、こちらも身構えなくてはならない。
五郎の生き方と勝負をする。「北の国から」は、そんなドラマだ。

涙腺をギュッと締めて、午後9時を待とう。泣くもんか!



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