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●8月18日(月):れんげ&スプーン
我が家は3人で暮らしている。私、妻、妹(独身)。 最初に言っておきますが、妹は、半分、居候のようなもんだ。 三杯目はそっと出さねばならない身分である。(ウチはおかわり厳禁!) なのに! れんげ。麻婆豆腐などを食べるときに使うアレである。 クチの小さな女性には少し食べにくいアレである。 ウチには「れんげ」が2つしかない。なぜ? わからない。買い足しもしない。 夕食に麻婆豆腐。コックは妻、配膳は妹の担当だ。 すると彼女は当然のように自分と私の席に「れんげ」を置く。 妻は薄く曇ったカレーのスプーン。 最初は猛烈に抗議した妻もすっかり諦めてしまった。 私は妹に何度も注意したが、それでも絶対に「れんげ」を渡さない。 とうとう妻は、れんげに縁のない女に格下げされてしまった。 妹は「れんげの権利」を何としても確保したいらしい。 こだわりか? なんだ? バカ居候の考えは理解できない。 ● 午後7時。今夜も、妹は「れんげ」で麻婆豆腐を食べている。 自分ではロクに作りもしないのに、辛い〜! 辛すぎる〜!とイチャモンをつけている。 妻は妻で「れんげ」だろうがスプーンだろうが無頓着。お構いなし。 相変わらずの早食いで、たたでさえ少ないオカズをあっと言う間に平らげ、 定番の小鉢2品「ヒジキとかぼちゃの煮物」、跡形もない。 食後のお茶をぐびぐび飲んでいる。 私と妹は、手つかずのヒジキをウンザリした顔で眺めている。 ● ウチは血気盛んな動物性タンパク質は滅多にお目にかかれない。 野菜中心のとても貧相な食事をしている。あと豆腐もよく食べますね。 ゴーヤチャンプルーが身体に良いと聞くやいなや、 安い豚肉とゴーヤと豆腐を大量に買い込んで、毎日、毎日、食べたりする。 どんなことでも、とことんやってみないと気が済まない。 野菜・青魚・豆腐を材料にしたメイン料理+小鉢2品。これが夕食。 明けても暮れても飽きずにこんな食事をしている。 ま、おかげで濁りに濁っていた私の血液は、さーらさら。春の小川のようだ。 写真左から、私、妻、妹のレンゲ。3本とも正しい「れんげ」ではない。とほほ。 いつの日か、正式な「れんげ」を3本買いに行きたい。
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