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●8月31日(日):網戸の張り替え
8月最後の日。なぜか大掃除を始めた。思い立ったが吉日。 寒い年末に冷たい水で雑巾を絞って窓拭き。あれ、いやです。 サッシのレールに溜まった埃や泥を竹串で刮げ落としていく。あれも、嫌い。 年末の寒気と冷え切ったレール。冷たくて指が切れそうになる。 暖かい季節の大掃除。こりゃ、いい! 3人であちこちを徹底的に磨き上げる。何から何までピカピカになった。 この際、網戸を張り替えてみないか。なぜか重々しく私は提案する。 図画工作が得意な妻&妹は、即、ノッてくる。 ウチは、「はじめてのこと」が大好きだ。異常に燃える。 ● はじめての網戸張り。直径4.5mmのゴムと網をホームセンターで購入。 一枚目は、すこし緩めだったが、2枚目からはコツを掴んでピシッと貼れた。 網止めのゴムは、四辺に沿って「時計回りに」止めていく。これが秘技らしい。 チラシによると張り替え料の相場は、網戸大=5000円、小=3000円。 ウチは窓が多いので大小合わせて16枚張り替えた。オール実費のみ。 ● 世間では、こんなことを言う。 いつも、ピン!と張りつめていると疲れるよ。 気持ちを緩めて楽に行こうよ。張った糸は切れやすい・・・などと。 しかし、こと網戸に関しては言語道断。 真ん中をわずかでも切ろうものなら、一気に裂けてしまいそうな強烈な張り。 網戸に緩和は許されない。遊びや、弛み。もってのほかである。 四辺のゴムの締め付けがもたらす、絶対的な張り強度。 縦横に編まれた金糸が作り出す、鏡のような網の水平線。 極度に緊張した、この美しい面を見よ。 展開する凝縮。張って、張って、張りつめている美学。 ● ぴんぴんに張った網戸。埃や虫の死骸、何ひとつない。純潔の網戸。 庭の植物が反射して網戸に映り込んでいる。 網戸、お前は、ガラスになりたいのか?
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