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●2006年1月25日:どうぶつの森&ハシビロコウ
予約注文しておいた「ニンテンドーDS」。あれから何の連絡もありません。 夏までには届くんでしょうか? ←お中元かよ 冬までには届くんでしょうか? ←お歳暮かよ せめてソフトだけでも買ってニヤニヤしようと思っていたけど、 ソフトもオール売り切れ。とほほ。 「脳を鍛える・・1&2」を予約してあるが、「えいご漬け」と「どうぶつの森」も人気らしい。 これをふまえて。
おととい、新種のクリオネが発見されたというニュースを見た。 流氷の天使・クリオネは、巻き貝の仲間で流氷とともにやって来る。 ちょーシバれるオホーツクの海の下、氷の中をふわふわ漂っている。 偶然、北海道のダイバーが新種のクリオネを発見した。 カメラを向けると、みゃーみゃー泣いたという。 これです。 学名・栗尾ねこ。 ● いま、ナウなヤングに絶大な人気を誇っているのが「こぱんだ」である。 中国からのライブ映像が見られる「こぱんだブログ」が大人気。 名前は「網網=わんわん」。←ひと晩中、ツッこめるぞ。いろんなパターンで。 ネット(網)を通じて世界の人々に見守られながら成長する。 そんな意味を込めて名付けられたとか。 ただでさえ可愛いパンダなのに「網網」はまだ子供。こぱんだ。100倍きゅーと♪ ところが画像を見る限り、いつも寝ている。たまには動いてほしい。 ちょっとでいいんだよ。小さな動きで。 奥歯に挟まったネギを舌で取ろうとするが、なかなか取れない感じとか。 なんでもいいから動いてくれないかなー。 やい、こぱんだ! 動けつーの! 動いてくでぇーーー! カンカン、コンコン。←ガラスを叩かないでください。 べたべた、べたべた。←指紋をつけないでください。 ひー! いててて! ←噛むことがあるのでご注意ください。 まったく動かない動物。これほどつまらないものはない。 動く物と書くから動物であろう。 動かない物と書けば「油絵の花瓶」になってしまう。 こぱんだ、動かないよ。ねぇ、パパ。マジで動かない動物っているの? お、いい質問だね、太郎くん。それはね…。 ● いま、ナウなオトナに絶大な人気を誇っているのが「ハシビロコウ」である。 見たことありますか? ますか? 先週、見た? ふーん、ならいいけどぉ。 異常にでかいクチバシ、けっこうヤクザな目、頑丈そうなカラダ。 一見すると、タチの悪いコウノトリに似ている。 体長120cm、体重5〜6kg。 アフリカ中東部の湿地や沼地その周辺の草原地帯に生息している。 「くちばしが ひろい コウノトリ」という意味から「ハシビロコウ」と名付けられた。 ぐぐっと縮めたわけですね。ネーミング業界ではよくあることです。 東京三菱UFJ銀行が「とうきょう みつびし UFJ ぎんこう」を縮めて、 「ときびしコウ」にしたのと同じです。
何があっても動かない。全然、動きません。微動だにしない。直立不動。 かといって眠っているのではない。しかし、動かない。直立不動。 まったく動かないパントマイムかよ! そのくらい動かない。直立不動。 大きく見開いた目は瞬きもしない。とにかく動かない。直立不動。 動かざること山の如し。別名・ハシビロ信玄コウ。直立不動。 唯一、動くのは餌を獲るとき。 沼地のほとりで、朝から、じぃーーーー(何時間も)ーーーーーっとしたまま水面を睨んでいる。 ハシビロコウは場所も変えない。いちど決めた場所からは絶対に動かない。 魚影を追ってウロウロする。そんな無様なマネはしない。とにかく動かない。 タヌキの置物を池の淵に置いてみた。それと同じだ。 一方、魚は魚で、上のほうを見るとトリみたいなヤツがいるから、 へたに浮上したらヤバイぞと警戒してなかなか上がって来ない。 アフリカ中東部の湖沼地帯で両者の根比べが延々とつづく。
ハシビロコウを知らないツッパリ魚小僧は言う。 へん! あんなヤツが怖くて「ヤンキー」やってられまへん、やんけー! へん! あんなヤツが怖くて「アキバ系」やってられまへん、萌えーー! へん! あんなヤツが怖くて「ロハス系」やってられまへん、有機農法! 彼は水面近くに浮いている美味しそうな藻を食べたくて仕方がない。 ああー、もう我慢できない。新鮮な空気を吸いたい。 あのバカでかいクチバシを恐れて、一生、水底にひきこもりなんてイヤだ! オレは上がっていくぞ! それにしても…。
そんなことをホザきながら、ホリエモン魚が浮上して来る。 マネーの匂いがする気泡が、ぽわん、ぽわん。水面が微かに揺れる。 ハシビロコウの目が鋭くなる。風が止む。空気が重い。音が消えた。 その瞬間! バカでかいクチバシが水面に突き刺さり、魚を捕獲。 0.0000005秒の早技。秒殺の世界! ホリエモン魚よ、哀れなり。断末魔の叫び。 地検特捜部のハシビロコウは言う。 みごとだ、ハシビロコウ。あんたは沼地のスナイパー。 獲物が現れるまで、雨が降ろうが雪が降ろうが、何時間でも待ち続ける忍耐力。 どこの沼にどんな魚がいるか事前に下調べをする、慎重で綿密な計画性。 ひとたび敵を発見したら一発必中で仕留める冷酷無比な殺し屋。 ときに魚が浮上しないまま日が暮れて、餌にありつけないこともあるが、 ハシビロコウは知っている。なーに、朝を待てばいいのだ。 明けない夜はない。開かない箱はない。浮いてこない魚はいない。 待てばいいのだ。動かずに待てばいい。 あきらめずに待つことって、すごいことなんだぜ。
伊豆シャボテン公園 で見ることができます。 動かないけど、いいですか。
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